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第438話

夜壱 「えええええっ!!」 キャン!! リビングのソファーに寝転がり、テスト勉強もしないで、テレビを見ていたときだ。 スマホに届いたメッセージに目を通した瞬間、驚き過ぎて眠気が一気に覚め、俺の膝で一緒にうとうとしていたワンコを驚かせてしまった。 「お兄ちゃん……うるさい……」 「わ、悪い!」 隣の部屋で既に寝ている妹からも苦情がきてしまった。 ソファーに座り直し、スマホ画面をドキドキしながら見つめる。 萩生先輩からメッセージが届いたのだ。 毎日些細な出来事を無駄に先輩に送っている俺だけど、殆どが学校の話題ではっきり言ってくだらない内容ばかりだ。 担任の話や、学食や売店、中庭に設置してあるベンチはいつも濡れてるとか、自販機のバリエーションについてとかそんな内容。 新入生という新鮮な立場を存分に利用している気がするけど、萩生先輩は毎回アクションを返してくれる。 それが嬉しくて癒されてる俺なんだけど、そんな先輩からデェズニーランドのお誘いメッセージが届いた! 内容も色々書いてあるけど、詳細なんて今はどうでもいい! 「マジ……で………!」 行く!全体行くだろっ!嬉しい!スゲー嬉い! 興奮しながら直ぐに「行きます!」って返事した。 手のひらを口に当ててながらメッセージを眺め、自分の高まった気持ちが落ち着くまで待った。 萩生先輩と夢の国か~!絶対楽しいだろ~!! 最後にワンコのおやすみなさいスタンプが送付されていて、更に癒されてる自分がいた。 ……安定の可愛さっす先輩! 萩生先輩から人の悪口とか聞かないし、会話にトゲがないし話しやすい。 ……女子だったら完全に惹かれてる。 だけど先輩は男だし、そういう対象じゃない。……ないんだけど……可愛すぎて抱きしめたいって思う時がある。 ……例えるならうちの犬みたいにわしわしと思い切り撫でたい。 別に先輩を犬だとは思っていないけど、構いたい衝動に刈られるんだ。 変だな俺って……大丈夫か? クーン…… 「あっと、ごめんなサスケ」 近いてきた愛犬の頭を撫でて安心させてあげる。質量ある柔らかい毛が触り心地が良くて何度も撫でてしまう。 本当……こんな風に先輩に触れられたら、更にテンション上がるんだろうな。 そんなことを考えてしまった。

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