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第458話

「……?」 「……こ、こんなことって、普通に友達と遊びに行ってただけじゃん!霧緒は心配し過ぎなんだよ!」 「は?あのな……心配じゃなくて……」 「もっと俺のこと信用してくれたっていいだろっ!霧緒はイケメンのくせにちっちゃいんだよ!」 「ちっちゃ……つか……イケメン関係ないだろっ!」 「もういいよっ!」 ヤバい……思ってたことを口にすると、感情が逆撫でされ泣きたくなってしまう。 泣きたいのを堪え、霧緒から離れてスタスタと歩きだし、追いかけて来そうな気配がしたからダッシュで逃げた。 俺の本気ダッシュは速い。 さっきまでキュンキュンしてドキドキしてたのに、一遍今は頭がイライラでいっぱいだ。 帰り道が一緒だから、疲れていたけど追いつかれないように思い切り走って家へと帰宅した。 玄関を開けて素早く鍵をかける。明かりもつけずに、乱暴に靴を脱ぎそのまま廊下に寝転がった。 「はぁはぁ…………クソ……霧緒の馬鹿……あほ……」 もしかしたら家まで来るかと思ったけど、それはなかった。 夜も遅いし、ばあちゃん寝てるし。 あいつに会えるの楽しみにしてたのに、何やってんだ俺…… でも霧緒のあの言い方もムカツクだろ!友達と出かけても遊んでも、俺が好きなのは霧緒だし、ドキドキするのもあいつしかいないんだし。あんな言い方しなくなっていいじゃん! …………うぅ…… ……やっぱり俺って、頼りないのかな。 自信失くすなぁ…… もう、馬鹿~!霧緒の馬鹿~~~~!! 廊下で伸びたり縮んだりしてから、もそりと起き上がり、自分の部屋へ。 …… 隣の家は宮ノ内家で、俺の部屋の窓を開ければ直ぐ霧緒の部屋だ。 居ることを知られたくなくて、明かりはつけず暗闇の中でリュックを下ろし、部屋着に着替えた。 ……はぁ……疲れたぁ……。 風呂は明日入ればいいか。 ベッドにうつ伏せに寝転がると、途端に身体が重たくなる。 今日は一日中歩きっぱなしだったから、疲れたなぁ。 楽しかったのに、最後の最後でおかしくなってしまった。 どうしてこうなったんだろう。 ……はぁ…… …… …… もう…… 明日……考えよう……。

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