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第461話

まさかの報告過ぎて、おかしなテンションになってしまう。 友子さんが妊娠していたなんて予想だにしていなかった。 出産予定日は12月らしい。 12月に赤ちゃんが産まれるんだぁ……赤ちゃんかぁ……凄いなぁ。 ということは、霧緒に弟か妹ができるということだ。 あの霧緒がお兄ちゃんなんて不思議過ぎる! だけどこれは事実な訳で、まさにミラクルなことが起きているんだ。 「12月が待ち遠しいですね。赤ちゃんかぁ~!楽しみだなぁ~!男の子かな女の子かな」 「どっちかしらね。どっちにしても、可愛い子なのは間違いないわ!って……いい歳だし、とりあえずは元気に生まれてくれるのが一番かしら」 明るく笑いながら友子さんはそう言っているけど、内心不安だろうなぁ。確かに年齢が上がると出産のリスクも高くなるって、華江姉ちゃんが言ってたっけ。 普段は仕事はストイックにこなすし、活動的な友子さんだから、無理して無意識に身体に負担をかけたりするかもしれない! 「あの!俺で良かったら何でもするんで遠慮なく言ってください!直ぐ隣にいることだし、俺元気だし!いっぱい使ってください!で、友子さんはマジ無理は禁物ですよ!あったかくして、お腹冷やさないようにしてっ!」 「あはは!詩くんありがと!来月辺りに汐里もこっちに引っ越してくる予定にはなっているんだけど、詩くんも頼りにしてる。だって男子の中で一番出来そうなんだもの~!」 「引っ越しですか?って言うことは……」 「順番が違うって言うか、あまりこだわってはなかったんだけどね。汐里が宮ノ内家にお婿にくることになるの」 「ほ~~~?そうなんだ。ん?汐里さんが……ってことは、宮ノ内汐里になるんですか?」 「そ!別に苗字は園田のままでもいいんじゃないの?って言ったら、断固拒否されたわ。婚姻届けもまだなのに、宮ノ内姓で名刺もう刷っててんのよ?おかしいわよね」 「まだ届け出はしないんですか?」 「まだよ。日にちは決まってるんだけどね」 「そうなんですか」 宮ノ内家が賑やかになるんだなぁ~って思ったら、ワクワクしてきてしまった。 汐里さんがパパで、赤ちゃんが生まれて……凄い。凄いなぁ~! 「詩くんが宮ノ内姓になっても、我が家は大歓迎だからね!いつでもカモーンよ!」 「ぶぇっ!!!」

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