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第495話
死にそうなくらい嬉しいんですけど!
「……ン……っ」
「……」
うぁぁ……今最高に幸せを感じている。
舌を絡め吐息が混じり合う度、霧緒の存在を確認できて胸がぽやぽやとあったかい。
……それに……
「……っン……はぅ…………っ……」
……やっぱ……エロいなぁ。
抱き合いながらするキスをしてるけど、俺の背中に回されている霧緒の手は、なぞるように背中から腰に移動し腰の括れや尻を撫でている。
その触り方がとってもやらしい感じがしてしまい、こっちは大いに戸惑ってしまうのだ。
今こんな気持ちになっちゃ……ダメだ。つか触り過ぎだろこらこら。
!
そう思い離れようとした途端後頭部を抑えられ、更にキスが深くなる。舌を吸われ溢れた唾液が行き場を失うくらい……
ちょっ!たんま!たんま!
驚いて閉じていた目を開けると、バッチリと目と目が合いドキリとした。
涼しげな瞳は色っぽくて視線が絡むと目が離せない。それくらい魅力的だからズルい。
ちゅ……くちゅ……
「は…………っ……ン……」
……っ……ちゅ……濃厚なキスにより脳内は麻痺してとろとろに溶かされてしまった。気持ちが良くて頭の中は霧緒でいっぱいだ。
「……っ!……ふ……ふぁ……っはあ!はあ!」
「…………スゲー……詩の口の中堪能した……こっちの中も……思い切り堪能したい」
そう言いながら尻をむにりと揉まれた。
「んだっ!?ば、馬鹿っぁ!」
「……全然足りないけど、我慢するか。流石にいるしな……」
ぎゅっと抱き締められて、かぷかぷと耳たぶを甘噛みされる。
ダメダメ!感じてしまうからー!
「……今日は詩のとこに泊まるから」
「え」
「椿のばあちゃんにも挨拶しておかないとだしな」
「え!うちに泊まるの?マジで?だって家族水入らず」
「水入らず……はビミョーだけど、別に泊まるのは詩のとこで構わないだろ。誰か反対する奴いると思う?母さんだって汐里だって文句言わないぞ」
「そ、そうだろうけど……」
「……ダメ?迷惑?」
「う…………だ、ダメじゃない……う、嬉しい」
「はは……だろ?久しぶりなんだから一緒にいたい」
「う、うん!」
うわっ!嬉しい!霧緒と一緒にいれるんだ!寝れるんだ!嬉しい過ぎて顔がニヤけてしまう!色んな話して霧緒がイギリスでどう過ごしていたのか知りたいし、何よりいっぱいいっぱい甘えたい!
だってこんなキスだけじゃ正直全然足りない。もっともっといっぱい霧緒に触れたい体温感じて抱き締めて抱き締め合ってあんなことこんなことを……っ!
うわー!!
「ぷ……ニヤニヤしてるぞ」
「だって仕方ないだろー本当に久しぶりなんだから」
「だな」
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