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第36話

「あーーーー…」 いい湯だーーー。 生き返るーーーーー。 … 手首…だいぶいい…かな。 なんだか今日は先輩がうちに泊まることになったけど、 … 緊張する。 前にあんなことがあったので どうにもこうにも 気持ちがもやもやしてしまう。 あー。 はぁ… ダメだ。 何だよーこの…ドキドキ 先輩は男だぞ? ちょっと…俺おかしいよね。 先輩がカッコよすぎるから 先輩がエロいから こんな気持ちになるのかも。 … 大人なキスして 下の処理もしてもらって … … わーーーーーー!!!!!! 今更ながら思い出すと 恥ずかしい恥ずかしい!!! でも でも 俺… … 好きなのかも…宮ノ内先輩のこと… ぶくぶくぶく………… … 「はい、水」 「…すみません」 色々考えてたら見事にのぼせてしまいゆでだこ状態になりました。 ベッドで力尽きてます。 はぁ。何やってんだよ俺。 「大丈夫?お水おかわりもらってこようか?」 「もう平気…です」 「こんなに熱々になって何やってんだか」 先輩の手がおでこに触れる。 気持ちいい… 「…湯船最高でした」 「はいはいよかったね」 「先輩も今度どおぞー」 「ありがとう。そのときは一緒にはいろうね?」 「…!!!!」 「ほら、興奮するとまた体温あがちゃうよ」 あんたのせいだろう!!!もう! すでに布団はベッドと机の間に敷いてあって先輩はベッドに寄りかかりながら 横になっている俺を楽しそうに眺めている。 「元気だったら勉強でも見てあげようと思ったんだけどな」 「…そうだ先輩今年受験だ。お泊りとかしてていいの?」 「大丈夫。俺やることやってるから」 「本当?」 「うん」 「俺…勉強苦手…」 「苦手ならなおさらやらなきゃ」 「英語とか…吐きそう…」 「…」 「つわり?」 「ちがうっ!」 「あはは、はいはい英語苦手なんだね。いいよ今度教えてあげるから」 「えーーーーまじでーーーーーーー」 「…何それ棒読みちゃん?俺学年の中でもできるほうだけど」 「いつも何位くらいですか?」 「学年3位にはいつもはいってるよ」 マ ジ か…。 「…是非…お願いします」 「よろしい!」 先輩が嬉しそうに笑う。 いやー!そんなに嬉しそうに笑わないでーーー!! カッコよくて勉強もできるなんてっ!! 神様!世の中不公平です!!! 先輩が優しい笑顔で呟く。 「じゃぁ、今夜は違うお勉強にしようか?」 「…?はい?」

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