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第39話

それから、宮ノ内先輩とまともに会うことがなくなってしまった… 学校ですれ違っても挨拶くらいするけど、今まで見たいなことは一切してこなくなった。 何となくぎこちない空気…。 ばあちゃんはあの日、先輩と喧嘩した思ってるみたい。 御裾分けも言ってない。 ただの喧嘩…ならいいんだけど。 クラスの皆も気になったみたいで聞かれたけど、曖昧に答えておいた。 飽きっぽいで有名な先輩だからそんなもんだよねーーって反応。 あはは。 周囲からはポイ捨てされたおもちゃみたいね。だって… すれ違いざまにどっかの女子にそんなこと言われたよ。 ポイ捨て…ねー そうなんだろうな。 「はぁ」 「詩…元気ない」 「…」 玲二には先輩と喧嘩したことにしてるけど、気を使ってか詳しく聞いてこない。 えーん、ありがとう玲二。 だいすき。 「宮ノ内先輩からもう連絡来ないの?」 「ん…まぁね」 「悪いことしたらちゃんと謝れよ」 「…うん…」 あれから先輩のことばかり考えてる。 何故あの時あんな行動に出てしまったのか。 …好きなんだと思う。 先輩も好きだから言ってくれたのに…。 男相手の告白って勇気いるだろうな…って思うと本当罪悪感で胸が締め付けられた。 スマホのアプリでも弄ってるのか玲二はスマホに夢中だ。 俺は先輩に夢中だ。 えーん。 … 先輩のこと傷つけたのは自分だ。 ああ…後悔… 謝るっていってもなんて言えばいいんだよ… 馬鹿馬鹿俺の馬鹿! 脳内で一人反省会をひらすらしてる。 みんなが言うようにポイ捨てされたかな。 仕方ないよね。 … あんなことしたんだもの これが俺が出した答えなんだ… 胸の穴はぐちぐち広さを増した。 ああ、痛い…

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