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第51話

「あ、玲二!」 「!!!」 「玲二心配かけてごめん!」 「…」 「とりあえず俺大丈夫だから」 「…」 「緑川先輩には叩かれたけど…」 「…う、詩、話しは聞くんだけど…まて」 「?」 「その…詩にまとわりついてる宮ノ内先輩の説明を…是非」 さっきからずっと俺に抱き着いたまま離れない先輩。 「えーっとなんて言ったらいいのか…あ!まず仲直りした」 「うん…」 「…でーーーな、なんて言ったらいいのか」 返答に困っていると くいっと顎をあげられ !!!! 先輩にキスされた。 「!!!!!!」 「!!!!!!」 玲二と俺の気持ちがシンクロしたと思う。 キスの最後ちろっと舌で下唇を舐められる。 「…こういうこと。玲二くんわかった?」 エロスマイルを玲二に送る先輩。 は、恥ずかしい!!!玲二ごめん玲二ごめん!!! 玲二は顔真っ赤で化石のようにフリーズ。 さらさら風化してしまいそうだ。 「エロ馬鹿野郎ー!」 玲二の後ろから菊池先輩が現れる。 「そんなの後輩に見せつけてどうすんだよ」 飽きれてるような面白がってるような。 「玲二くん、ほらほらしっかり!」 玲二の背中をポンポン叩く。 「!!!わああああっっ!あ?は、はい!!」 玲二も我に返ったみたい。 「詩ー!!」 「玲二ー!」 宮ノ内先輩から腕から逃れ玲二と抱き合う。 「まじごめんっ!」 「すっげぇ心配したんだぞっ!」 「本当…ごめん…」 「…ちゃんと説明しろよ」 「うん…」 「…先輩と仲直りできてよかったな」 「うん」 「そっちも詳しく聞くからな!」 「お、おう」 玲二は赤くなった俺の頬み辛い顔して見る。 「…痛そうだな緑川先輩にやられたのか?…」 「うん…冷やせば大丈夫」 「まーた保冷材の世話になって!」 「あはは」 やっぱり玲二といるとほっとする。 先輩とはまた違う安心感だ。

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