宗太 「後輩くんに嫉妬してどうする」 「うるさい」 「余裕ないのね。霧緒くん」 「…」 「玲二君のおかげでここにいるんだからな。感謝しろよ？」 「…わかってるよ」 「俺にも感謝して？」 「…まじ、感謝」 「…素直でキモイな」 「…」 「ま、良かったな。これでどす黒いオーラも消えるしな」 「菊池先輩」 萩生は改めて見ると瞳が印象的で可愛い顔をしていた。 瞳は茶色をしていて綺麗だ。 「はーい！なぁに？」 「菊池先輩にも迷惑かけてしまって…すみませんでした」 素直に謝るところは好感が持てる…なるほどね。 「あー！いやいや！もとはといえばこいつが撒いた種だしさ？気にしないでいいから！」 「…俺ももっと考えて行動すればよかったと反省してます」 「緑川…あいつプライド高いから今後も気をつけてね」 「はい」 「何かあったらこいつより頼りになる　菊　池　先　輩　を頼ってねっ！」 親友の神経をワザと逆撫でするように俺のこともしっかりアピール！ これくらいはさせてもらいまーす！ どかっ！！！ キレて俺に足蹴りする宮ノ内と、やり返す俺。 俺だって脚長いんだからな！ じゃれ合う俺ら先輩を、ぼけーっと見てる後輩が可愛かった。