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第70話 ファミレスで。

霧緒との仲が戻ってから学校ではまたちょっと噂されたけど、前みたいに霧緒が俺に抱きついたりすることもなくなったので、周囲も前みたいに過剰に反応することはなかった。 も…もちろん付き合っていることは内緒。 霧緒と俺が一緒に帰っても、そこまで話題になることもなくなった。 まぁ、相変わらずカッコいいから注目は浴びてるけどさ。でもそれにも慣れてくる訳で…。 クラスの女子からも男子からも色々聞かれるけど…。 特に女子は宮ノ内先輩のレアな情報が知りたいようだった。 先輩の好きな食べ物、自宅の事、先輩の部屋にはいったのか?とか彼女情報、好きなタイプ、使ってるスキンケア用品?柔軟剤?とかとか…なんなんでしょ…。 勿論ちゃんと答えてないけどね。 って言うかそんな柔軟剤とかそんな細かいの知らないよ。 … 教えないけど今度聞いてみよー。 憧れの先輩が急に同じクラスの男子と仲良くなり、遠い存在から身近な存在に変化したのは大きいようで… すこぶる楽しそうだよ皆。 楽しみの理由はまだあって… 教室来るなって言ってるのに… 「詩ー帰るぞ」 … 来るし… 教室の入り口から聞き慣れた声。 そこに立っているのは紛れもなく俺の好きな人で…夏服姿のスラっとした霧緒は今日もカッコいいです。 女子達がなかなか帰らないのはこれのせい。 「宮ノ内先輩!教室までお迎え来てくれるなんて~萩生…愛されてるね」 「わああ…今日もほとばしるくらいカッコいい!」 「お近づきになりたいとか思わない!眺めるだけでいい!」 女子はスマホ片手にワイワイ騒いでだけど、今日は… 「やっほー!お疲れー!萩生ー屋内ー帰るぞー」 菊池先輩も一緒だ。回りの生徒にやぁやぁお手降りして愛想振り撒いている。 菊池先輩は霧緒より背が高くて存在感ある。でも人懐っこい優しい感じの雰囲気があるから威圧感はないんだよねー。 今日は四人で帰りにお昼食べようってことになってるんだ。…ついでに勉強会しようって。玲二も先輩二人にわたわた慌ててる。 「二人とも交差点のファミレスでいいかなー?」 「「はーい」」 高校生男子四人でファミレスでランチだ。 「…だから教室まで迎えに来なくていいって言ってるのに」 「なんで?毎日じゃないしいいじゃん」 「目立つんだよー…キリ先輩は。菊池先輩も一緒だとさらに…皆とオーラ違うから」 「そうかな」 「そうだよ」 「詩の抱きつきNG解除してくれたら教室まで行かないけど?」 そう言って俺の顔を覗き込んでくる。ちょっとそのニヤついた顔ヤバいからやめて。 「そ、それは無理!」 「無理って…酷くない?」 俺と霧緒が並んで歩く。 その後ろを菊池先輩と玲二が並んで歩いていた。

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