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第73話

ファミレスで玲二と菊池先輩と別れた。 勉強もできたし楽しかった! やっぱり皆勉強できるんだなー。 俺なんてずっと霧緒から駄目だしされたり、ここが違うって指定され舌打ちされたり大変だった。 つか彼氏に舌打ちするかよ。 ま、そのおかげで俺の脳みそにちょっと皺ができた気がするー。 「あ、買い物あるんだ。スーパー寄る」 「ん」 そういいながら霧緒と一緒に家から近いスーパーに寄り道する。 ばあちゃんに夕飯の買い物頼まれてたんだ。 「今夜茄子と挽き肉のカレーだけど霧緒も食べるでしょ?」 「食べる食べる」 「よし」 「詩が作るの?」 「うん、俺が作るよー」 「じゃ、手伝う」 「え、霧緒…できるの?」 「…さぁどうだろう」 「…」 「…助手でどう頑張るよ?」 「じゃあ…助手で!」 こんなやり取りも楽しい。 「あ、詩ちょっと待って」 霧緒の家の前で別れようとしたところを引き留められた。 「ちょっとちょっと」 「なに?」 手招きされ霧緒の家の玄関…に入るなり抱きしめられる。 !! 「…んーーーー」 「ちょ、ちょっと…霧緒?」 「…明日まで、これで我慢する…」 「な、なにを…」 「セックスに決まってるだろ」 「!!!」 「えらいだろ?」 耳朶を甘噛みされ、それに身体が反応してしまう。 顎を指で上に向けられると、唇が重なる。 ふにゃっと感触を確かめられ…舌で湿らされた。 滑らかに滑るようになった唇は、しばらくお互いを堪能し離れた。 いつもの濃厚キスではなくて…軽いキス。 …物足りない。 「物足りないって顔してる」 「!」 「そんな顔しないで…詩くン?」 バレバレみたいですごい恥ずかしいけど、これ以上すると止まらなくなるのは確かであって…仕方がない。 ニヤニヤしてるエロ顔の霧緒も同じ気持ちなんだろうな。 そう思うと急に抱きしめたくなって、俺もぎゅうって抱きしめた。 「…霧緒…明日いっぱい…しよう?」 「…!」 いっぱいってどれだけかわからないけどそんな気持ちだったからそう言った。 「詩!やっぱり今…」 「あのねー!!ほら着替えて!うち来て!」 ぐらぐら揺らいでる霧緒を放置して、俺も家に帰った。 さてさて、夕飯の準備だー! 作るぞー! 助手の活躍は…野菜を洗ったのと、味見くらいだったけど、まあ予想通りだったから問題ない。 ちょっと…包丁は霧緒に持たせられなかった… 俺と霧緒とばあちゃんと3人で美味しくカレーを頂きました。

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