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第74話

次の日、無事にテストを終えた。 わあああ!!! 嬉しいぜっ! 今なら空も飛べる気がする! 霧緒と一緒に下校。 「詩、超ご機嫌だね」 「当たり前だろー!マジ最高!!」 「最高か」 「そう最高ー!」 「そんなに楽しみにしてたんだ、嬉しいな」 「?」 「帰ってすぐする?セックス」 ニヤリと笑う霧緒はマジ…エロカッコいい。 「!!!」 「…まさか忘れてたとかないよね」 …テストからの開放感が嬉しくて忘れてた!!! って言いたいけど…覚えて…ます… 「わ、忘れてなんか」 「俺んち…寄る?」 「え!!今から?!」 「…ぷ…!今からしてもいいけど、さきに昼飯食おうぜ」 霧緒にニヤニヤ笑われた。 は、恥ずかしい… 「じゃ、昼飯うちで食おうよ。何か作るから」 「了解ー!…詩」 霧緒が俺の手を引っ張る。 「こっちおいで」 またもや霧緒んちの玄関に入るなりキスをされた。 …今回は…濃厚なキス。 「んん!」 するりと滑り込む舌が俺の舌に絡む。 角度を変えながら深く味わえば、身体がふにゃけて… ちょちょちょっと…立ってられない…! 玄関先で押し倒されてしまった。 「ちょ…霧緒…はぁ…!」 「詩…も…ちょっとだけ…」 「んんん!!はぁ…」 お互いの吐息が熱くなるのがわかる。 どっちの唾液かわからないものが口から零れる。 もう…気持ちいい…! 霧緒の舌が耳朶を舐めはじめた。 「…ちょいま!!まって!霧緒!!着替えて来いー!!」 「…はぁ」 霧緒のギラついた目がヤバかったけど、何とか理性を保てた。 俺すげー頑張った。 「ご、ご飯先!!ほら待ってるから着替えて来いよ」 「…ち!」 「ちじゃなーい!」 渋々二階に上がる霧緒を玄関から見守る。 はぁ~…まだドキドキしてる。 玄関にしゃがみ込んで呼吸を整え霧緒が来るのを待っていた。 これからのことを考えるとさらにドキドキしてしまう。 飯食ったら霧緒とエッチするのか…何日ぶりだろ…またあんなことこんなことされて… あそこをほぐされて…あああうあああ恥ずかしい妄想にふけってる自分がまた恥ずかしくて両手で顔をおさえきゃーきゃー悶えてた。 ふと扉が開く音がする。 「…あれ…?霧緒くん?」 ? はっとして顔を上げると、 知らないスーツ姿の男性が立っていた。

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