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第81話*

霧緒 風呂から上がって部屋に戻ったら詩はベッドに寝転がり寝ていた。 … ベッドの上に詩の着替えが用意されているが、 風呂の準備はしたけど眠気に勝てなかったようだ。 「おい…詩…」 頬っぺたを軽く叩いてみたけど当然起きる気配はなかった。やれやれ。 俺も疲れたけど…こいつも疲れたんだろうな…。 初めて会った俺のお袋と、その恋人に気をつかって…不機嫌な俺のことも気にかけ…壁を作る俺と汐里の間に入ってくれた。詩がいると、家の空気が一変する気がする。 詩の柔らかい頬を優しく撫でた。 規則正しい寝息… 「詩…今日はマジありがとう」 軽くキスをする。 愛しい… ヤバいくらい好きかも。 ベッドの上に用意してある詩の着替えを手にする。 着ているシャツやズボン、靴下を脱がせても詩が起きる気配はない。 爆睡だな…さーて…どうしよう。 ほぼ全裸の詩に着替えをさせてこのまま寝ちゃうっていうの…凄くもったいないと思うんだよね。 寝顔は子どもっぽいけど身体は肌が綺麗で色っぽい… そそられる。 詩の柔らかい前髪を梳き…胸を中指の先で円を描くように撫でた… 「…ん…」 微かに溢れる声に気をよくしてしまう。 「何か…誘ってるみたいだよ…その声…」 詩の上に覆い被さり、自分の年下の彼氏をうっとり見つめた。 スヤスヤ寝息立てて…人の気持ちも知らないでこいつは… 耳元にキスをして首筋に吸い付き、舌を徐々に下に這わせて行く… 胸の突起をじっとり舐め回すと、ピクリと詩の身体が小さく反応する。 敏感な部分を撫でれば吐息が漏れ出す。 「……ん…」 寝ていても身体が反応し身をよじらせる姿に興奮する自分がいて… … さて どうしようかな… いっぱいしようって 詩が言ってたし…? いっぱい 愛してあげよう…

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