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第98話 ここ…学校だけど。

ちょ、ちょっと待って! 「キリ先輩?ここ…学校だけど」 「知ってる」 「…知ってるならば!」 「家でも学校でも触りたいときってあるよね」 今現在俺は、霧緒の腕の中から抜け出せないでいる…! 抜け出したいけど、汗ばむ霧緒から香る匂いがめっちゃいい匂い!! って、俺が興奮してどうすんだ!! 「詩、さっき体育だったよね」 「見ればわかるだろ…」 そう、今の俺の格好は体操服姿。白い半袖体操着に下はハーフパンツだ。 「凄いいいよな。この恰好」 「は」 先ほど授業が終わった時、偶然に教室移動中の三年と遭遇したわけなんだけど…。 ちょっと挨拶するつもりが、何気なく霧緒に呼び止められ、こんなところでこんなことになってるわけで。 「さっき授業中、腹見えてたぞ」 「さっきって…あ、高跳びしてたとき?って見てたのか!」 「ん、綺麗に飛んでたな」 「まぁね、運動は得意なもので…」 体操着の中に霧緒の手がするする入り、俺のわき腹を這っている。 「だからやめろって…ん…」 そして急に降ってくるキスに、抵抗なく受け取ってしまう自分がいる。 …ヌルリと口内に侵入し絡む舌が……うああダメ。 気持ちいい… 右手で俺の後頭部を固定され、深くまで舌をいれられれば抵抗する力が抜けてしまう。 「…ん………ふ」 二人だけに聞こえる水音がいやらしく、イヤでも興奮してくる。 「はぁ…はぁ…キ…キリ先輩?…まさか…ここでしたりは…しませんよね…」 「…俺、体操服見て興奮したの初めて」 「………」 いつもは色っぽい瞳が…ギラギラしている。 や、やるのか…… そう思いながら俺のあそこもキスだけで反応してるわけで……もう色々泣きたい。 俺の身体は最近どうなってしまったのか。 大人な身体になってしまったのか? 体育館二階に繋がる廊下には屋上に上がる階段があり、そこの一番上の踊り場に俺達はいる。 ここの屋上は滅多に開けられないし少し、広めの踊り場には会議で使う机や椅子が沢山積まれていた。 「体操服って脱がせやすいね」

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