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第100話 R18
「…う…んぁぁ…はぁ……」
口から何かが出そうな感覚はいつもあるけど、ちょっと慣れたかな。
でもこの格好、いつもと違うし。当たるところも違うわけで変な感じだよ。
ゴムもつけてるからかな?少しでも動くと違う個所に当たってしまって……うあぁどうしよう。
そんなことを思ってると…
「ちょ、詩……締めつけないで」
「え」
「そんなことされると、興奮するだろ?」
ぐんと腰を突き上げられると、大きな衝撃が身体を突き抜ける。
「!…う…!…うぁ!」
霧緒にしがみつき衝撃の波に耐えた。
動くたびに零れてしまう声。
駄目だ…ここ学校!
頬に霧緒の指が触れる。キスしたいのはお互いがそう思う事だから自然と吐息が重なり合う。
ううぁ!!めっちゃ濃厚!!未だキス初心者の俺は霧緒のキスについていけない…おぼ…溺れる!
「ねぇ、ここ蒸し暑くない?」
!!?
突然下から聞こえた声に、霧緒の動きがピタリと止まる。
「ここ、誰も来ないんだよね」
「確かにそうかも~」
すぐ下で男女の声。階段上がれば、すぐ俺たちがいる踊り場だ。
め
め
めっちゃヤバいんでない?!!!って思いつつ!なんだけどー!びっくりして俺!ふるふると震えながらイってしまった。わーー!!いやー!恥ずかしい!
「…イヤん」
「いいじゃん。ちょっとだけ」
「…ん」
階段下でイチャイチャし始めてしまった謎のカップル。
お願い!上に上がって来ないで!!
霧緒と抱き合ったまま、無言で下の気配を探る。
こ、こんなとこ見つかったらマジ……ヤバい。
人差し指を口に当てる霧緒。
落ち着かせるように優しくキスをし背中を撫でてくれる。
でもなんかどす黒いものが霧緒から出てるような?
眉間に皺よってとっても不機嫌そうですけど~!
「ん…もうこれ以上駄目よ…」
「無理だよ。ねぇ、上でしようよ」
上!?上は使用中だから来ちゃ駄目ーー!!!
彼のお誘いを拒む女子を断然応援した!!
?
ん…んん!?
微妙に腰が動き始めている。ちょっと…マジか。
音もなく緩やかに律動を始める霧緒の腰…ん…ちょっとそれやめて…
「だって~上って暗いし。ちょっと怖い」
「大丈夫だよ」
トントンと階段を上がってくる気配。
長机や椅子が重なってテトリスの様に置いてある一番奥に俺たちがいる。
あ、ああああ上がって来ちゃった!!!!
「…でも気味悪いな」
「でしょ~?ここ……でるらしいよ」
「まじ」
長机の隙間からチラリと覗く男女の制服。
ああああ……絶体絶命って、こういう時使うんだ。
きっと俺と霧緒の事は、瞬く間に学校中に広がって大変なことになるなーとか、変な目で見られて虐めに合うとか学校自体行けなくなっちゃうだろうなーとか……色々なことが走馬灯のように一瞬で脳内に駆け巡る。
こんな状態でも微妙に腰を動かしてる変態さんがここにいるんだけど。
あああぁ……本当に声出ちゃうからやめて変態。
「あーん、でもごめん。あたし今……生理きてるの」
「え、何そうなの?」
「…うん」
「それなら早く言えよ」
「ごめん~」
「いいよ、じゃまた今度な」
「ふふふ…うん!」
「ここちょっと寒くね?マジいるかも」
「やー!もう行こう!」
すぐそこにあった気配がだんだん遠のいていく。
はぁ~~~~~~~
人生でこんなにビビったことはないかも。
寒さの原因は、恐らくどす黒いオーラを放っている目の前にいる人物からだ。
よ、よかった…マジ女子に感謝感謝!!
おい男子---!!盛ってんじゃねーよ!
って、嗚呼……盛ってんのは俺らの方か。
「はぁ~」
「ビビった?」
「ビビらない…方が…おかしいだろ……ん?」
霧緒はニヤニヤと笑っている。
「確かに俺もビビったよ。でも詩あの時イっちゃったね」
「…は、はい…お恥ずかしい」
「真っ赤な顔して、ふるふるしてた…可愛い…」
さらにぐんと腰に力が加わる。
先ほどよりも強い律動に身体はすぐに反応をはじめてしまう。
霧緒の舌が胸の突起を舐めまわすと、刺激で下半身の収まりかけてた熱が再び集まる。
「は…はぁ!…んぁあ…っ……」
「わ、また締まってきた…ヤバ」
「!!!」
霧緒が俺の陰茎を扱きだすと、もう何だかわからなくなる。
「うあ…気持ち…イ」
「…もっと言って……詩」
「ん…霧緒…気持ち…イ………あぁ!」
中の質量が急に増す。
ゴリゴリと当たるたびに襲い来る波。腰が抜けそうなほどの快感!
霧緒の顔に余裕がなくなる。
うわぁカッコいいなぁ。
「…ん…マジイく」
「あぁ!!」
中ではじける熱い感覚は、霧緒が達した証拠だ。
勿論俺もまたイってしまった。
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