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第101話

さっきのエッチで膝が…腰が…痛い。 イタしていたので、4時間目の授業はほとんど受けることができなかった。 昨日から玲二が学校や休んでいて、昼飯は霧緒とだ。 今日は学食の日。弁当の日がほとんどだけどその日は霧緒の分も用意して持っていく。 弁当を毎日作ってもらうのは申し訳ないからってことで、週二回ほど学食の日を作った。 こんな時は玲二に愚痴りたい。 とか思いつつも、目の前にはご機嫌そうな宮ノ内霧緒先輩がランチを楽しんでおります。 先ほどの人生初の大ピンチに遭遇した俺はちょっと不機嫌でして…… って、まぁなんだかんだで俺もそれに乗っかってしまった訳だから文句もあまり言えないんだけど! こんなときはやっぱり何でも話せる友達の存在というのが大きくて、玲二がいないのがとても寂しい。 そういえば最近菊池先輩にも会ってないなぁ。 玲二があまり菊池先輩とは会えてないって言ってたのを思い出す。 てっきり菊池先輩は玲二のことを好きなんだと思ってたんだけど、違うのかな? 玲二もあの様子からそうなんだと思うんだけど。 ファミレスでの勉強会の時。 ドリンクバーに霧緒と一緒に行って何気に自分たちの席を振り返った時だった。 菊池先輩が、玲二に抱き着いてた……のです! 何だろう二人凄くいい雰囲気で?それを見てた他校の女子高生と一緒に俺もわー!とか言ってしまった。 霧緒も見てたけど「見たの本人には言うなよ」って口止めされてたんだ。 それにその場にいた俺と、何故か全然関係ない女子高生3人もコクコク頷いた。 進展は、あれからないのか? この間玲二が泣いてしまった時にみせた反応もいまいちだったし……うーん。 ぼーっとそんなこと考えながら昼飯を頬張る。 すると俺の隣に誰か座った。 目の前の霧緒は、その人物を確認すると少し驚いた様子を見せる。 ? 誰だろうと思い、ふいっと隣の人物を見た… ぶ!!! 鼻から米がでそうだった! 緑川露子先輩が、優雅に珈琲を飲んでらっしゃった。

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