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第104話*

霧緒 宮ノ内霧緒って、こんなに嫉妬深い人間だった? そう最近は自分で良く思う。 その対象は大分限定されるんだけど、そんな自分が女々しかったり情けなかったりする。 でも、仕方ない…実際そうなんだから。 体操服姿の詩が可愛いとか話題にされているだけでイライラするし、緑川が詩に話しかけてるだけで不愉快だった。 おまけに詩が緑川のことを名前呼びしたことが面白くなくて更にイライラが増した。 そのせいで詩に気を使わせてしまう始末。 ……俺って、小さい男だな。 カッコいいとかエロいとか言われて、モテても好きな人に好かれなきゃ意味がない。 別に詩が俺のことを好きじゃないとか…そういうことではないんだけど、もっともっと好きになって欲しい。 顔に似合わずしっかりしてるからなあいつ。 もっともっと甘えてきて欲しいのに… 夏休みが始まれば、本格的に受験勉強に追われるだろうし、もうすぐ予備校も始まる。 やることは沢山あるから切り替えないといけない。 意味もなく焦ってる。 詩と過ごす時間も少なくなるだろうな。 俺と過ごす時間が減って、あいつは平気だろうか。 そんなことを考えると、さらにネガティブ思考になり憂鬱な気分になる。

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