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第116話*
霧緒
気がついたら眠っていた。
疲れが溜まっているせいか、身体がメチャクチャ重い。
頭痛は薬が効いたのか大分楽になった。
はぁ……冷や汗がでるから、やはり調子は良くないんだろう。
……詩に会いたい……
仰向けで暗い部屋の天井をぼーっと見上げそう思った。
ん……?
ヤバい……
これ、金縛りってやつか?
身体が動かない。
疲れが溜まっていると、たまに起きるんだよなこれ……
身体が痺れてくる……
というか……重い。
?
腕を上げてみると動く?
そして……俺の腕に何か触れた。
……うわ……
ついにヤバいやつが出たかと思い、思い切って頭を上げて確認すると……
は?
そこには、
詩が俺の身体にしがみついて眠っていた。
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