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第126話

ゆっぺ 「くそいってー!な、あ!あれ萩生じゃん!はーん先輩と待ち合わせしてたみたいな?」 「そっか、帰り道一緒にだもんな。宮ノ内先輩を待たせる萩生、すげーな」 「萩生ってさ、なんか身体うっすいよな。運動神経いいからそれなりに筋肉ついててもおかしくないのに」 「細マッチョ?萩生そんな筋肉ついてないと思ったけど。あ、でも身体柔らかいよあいつ」 「なに?既にチェック済み?」 「もち!ちなみに屋内は筋肉のきの字もなかった。でも色白でさ~あれはヤバい」 「ねーねー!俺の筋肉はチェックしたー?ゆっぺー?」 「何でなっちの筋肉チェックする必要があるんだよ」 「ですよねー知ってた。あーさみしい。つか、宮ノ内先輩って、萩生見る目優しくね?」 「え、マジで?それポイント高い!ニコラに報告せねば!」 宮ノ内先輩は独特の雰囲気を持っていて正直近寄りがたい。 俺は多分近づけても声かけるとか、会話とか緊張して出来ないだろうな。 萩生はそんな先輩に対して普通に接していて凄いあいつ凄い。 遠目で見ていても楽しそうに宮ノ内先輩と会話しながらじゃれ合ってるのがわかる。 確かに宮ノ内先輩の表情が緩い感じがして……なんかこっちがドキドキする。 先輩後輩の関係じゃなくていい友達なんだな。友情?兄弟みたいな? それとも…… とかってやっぱり俺は余計なことを考えてしまう。 うむ、宮ノ内先輩と萩生いいかも! ある日の昼休み。 「でもあいつらさ、別にホモって訳じゃないよな?ただ仲がいいだけだろ?」 「なっちったら夢がないわねー。別に萩生とか屋内がホモじゃなくていいのよ。ホモならそりゃ興奮するけど私たちはね、萌えが欲しいの。ねぇゆっぺ?」 「そそ、可愛い子を身近で探して妄想するのさ!」 「私、やたらうるさい男子は皆受にしちゃう」 「強気受ってやつ?」 「まぁそうだけど、カップリングは無限よー!ぶっちゃけ」 ニコラはニヤニヤしながらパンをほお張る。 「どんな怖い先輩も、BLの中では途端に可愛い受になってしまうのよ」 「こええぇ…」 「俺は男同士の友情が好きだなー。仲良い延長で好きになっちゃう……みたいな?あはは」 「仲良い延長ねぇ。ゆっぺは可愛い男子が好きだよなー。それって姉ちゃんの影響?」 「あーまぁね。うちの姉ちゃん腐ってるから」 「姉の影響って大きいわよねー」 「まぁね。薄い本沢山あるよ」 「マジで!今度見せろよ」 「なっち、興味あんの?」 「あるあるー!」 本当かよ…… コンビニのおにぎりを頬張りながらなっちをチラ見する。 最初は全然興味示してなかったじゃねーか。 ニコラと俺で腐った話題をしていたとこに気がつくとなっちが参加してて、今は慣れたけど最初はなんで??って感じだった。 まぁ、キモがらず普通に話すからいいんだけどさ。 ふふ……なっちくん!お前もこれで腐男子だ。

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