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第133話
ある日の駅前。
あわわわ…
バレる絶対バレる!!!
霧緒!!!
俺は…後悔しまくってる!
やっぱり絶対無理、帰りたい!!
萩生詩、ただいま人生何回目かの後悔中!!!!
夜の駅前でただ一人…佇んでる俺ですが、なぜなら予備校が終わる霧緒を待っております。
指定された時間に来たけど、あいつ全然出てこないじゃないか!!
帰ったら絶対怒られそうだし。
なんか一人で帰るのもヤバそうだし。
うまい具合に霧緒にのせられてしまった阿保な自分をただ責めている。
「ねー君。何してるの?待ち合わせ?」
「!」
こ、これで声かけられるの、3人目なんだけど?
何でだ、正直声かけてくる奴らの気が知れない。
でも反面これで分かったことがある。
一人で帰ったら暗い道中、何が起こるかわからない危機感。
「あの……待ち合わせしてます」
小声で対応。
「えーだれ?待ってるのお友達?見かけない制服だけど、どこの学校?」
「え?えっと、な、内緒です」
「え、内緒?あっはは!面白っ!君、かっわいー!」
えーー!食いついてきた!どうしよう!!
萩生詩はですね。
ただいま絶賛女装中なんです!!
見てくれー!俺、女の子!
クラシカルなワンピースタイプのセーラー服に女物のロングヘアーのウィッグ。
薄手の白ソックスに上品な黒色のローファーを履いてます。
霧緒ー!早くしてくれーーー!!
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