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第140話

胸のスカーフを解きにかかる霧緒。 ちなみに着せたのも彼なんですけどね。 俺はね!着れない訳ではなくて、着せたいって彼に言われたんですよー! 胸にある小さなフックや、腰についているベルトを丁寧に外していく。 と思ったら、スカートの裾から侵入した霧緒の手が、俺の太ももをさわさわと撫でていた。 そしてピラっと裾を捲り上げる。 「おいこら!やめ……皺になるだろ!!」 「すげー、スカート履いてるだけでそそられる。下着はボクサーパンツだけど」 「当たり前だっ!ん…!」 胸元の開いた隙間から覗く胸の突起を、舌でチロリと舐められ甘噛みされると、身体がピクンと反応する。 うあああ……ダメ! 脱がさず、容赦なく俺の身体を貪りはじめる霧緒に反して、俺はこの制服のことが気になって仕方ない。 最初から脱がせる気なんてさらさらないだろ! これは友子さんの大切な制服。 皺になるし、このままだと確実に汚します俺が! スカートは既に太ももまで捲られ、下着の上から指先でツーっとなぞられれば、熱いものが下半身に集まる。 はぁ……揉んで欲しい。 あ、イヤ……そうじゃなくて! 「はぁ……キ、霧緒、ダメ……制服汚れるから。ちゃんと脱がして……たのむ」 「汚れても精液でべちゃべちゃになってもいいじゃん。どうせ古着だし」 「ばっ!これを!古着って!!……あ、あん……っ!」 「詩だって、いつもより興奮するだろ?その証拠にスゲー濡れてきた……」 古着発言がでた時点で制服のことなんかより、このままエッチしたいっ!という彼のヤル気を確認した。 何の確認だよ! でも、これ本当に大切な物だと思うんだよ。それをエッチで汚すとかさ、俺には考えられない。 「……あ、あの霧緒……だから!」 「」 「ん……おいっ!」 「………」 このヤロー!無視かよ!!! ムカ! 俺の胸に顔をうずめている霧緒の胸倉を掴んで、強引に引っ張り上げた。 唾液で唇が濡れ、ヌラりと光ってエロい。 射るような視線に挑む。 「嫌だっつってんだろ……脱がせろよ」 「……」 冷たい無表情な顔をした霧緒に、両腕を回し強引に引き寄せてキスをした。 キスをしたのはいいけど、素人印の俺からすぐに主導権が霧緒に移る。 「んん……!」 お前黙ってろ!っていう強引なキスに、気持ちがつい流されそうになる。 うわぁ……気持ちイイ……! けど……っ! 「……ッつ!」 「はぁ……はぁ……身体、洗わせてやる。早く綺麗にして」 絡む霧緒の舌を噛んでやった。 「……馬鹿っ!結構痛いぞ…」 「無視……すっからだろ!」 「そんなにこれが大事?」 「嫌なもんは、嫌なんだよ」 「身体、洗って欲しい?」 「俺の身体綺麗にしたいだろ?してよ」 俺はニヤリと笑って、霧緒の耳元で囁いてみた。 「……」 「……」 「はぁーーーー仕方ない」 おし!!! 降参した霧緒に丁寧に制服を脱がされ、制服は綺麗にハンガーに掛けられた。 よしよし!! そして?次は俺が降参する番だった。 あー言う前にさー。 ちゃんと考えようよーー! 俺ってば、めっちゃ挑発しちゃったじゃん。

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