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第145話

「さっき、最後のイッタけど射精しなかったな」 「ぶ」 念願のアイスを食べながら霧緒が恥ずかしいことを言い出す。 アイス!アイス甘くて美味しいです!! 火照ったしわしわの身体に最高に染み渡る。 体力の限界でこのまま寝てしまいたかったけど、どうしても買ってもらったアイスが食べたくて、リビングのソファで横になる霧緒をクッション代わりにして食べてる。 霧緒が俺の髪を触り遊ぶ。 「う…うん…たぶんよくわからないけど」 「搾り取っちゃったな。かわいかった」 「はずいからもう…言うなよ…」 「今度は心置きなく女の子プレイもしようなー」 「!!!だ、だから!!」 先ほどの行為を思い返しているのか、うっとりしながら呟くから恥ずかしい! 「あー………詩………眠い…」 横になってる霧緒は眠そうにしていて瞼が重そうだ。 「先、部屋行って寝ろよ…」 「ん…詩も………」 「俺歯磨きまだだから先行ってて」 「詩と一緒がいい」 「…」 何、それ……可愛い。 半寝状態の霧緒がしょぼしょぼ眠そうに甘えてきて、ときめいてしまった。 「霧緒?もっかい言ってみ?かわいい!ほらほら」 「……詩と一緒じゃなきゃ……イヤ」 「ぬわー!!霧緒……!かわいい!」 眠そうにしてる霧緒を抱きしめスリスリした… ら、腕を掴まれ…… 「って……それ誘ってる?」 長い前髪の隙間から眠そうな目が色気を放ち、ギラギラしていた。 「…あ、いいえとんでもない。急いで歯磨き…してきまーす」 身体が重くて、ベッドに横になると身体の力が抜けていく気がする。 ベッドからは霧緒の匂いがして……んーとても落ち着く。 って本人隣にいるんですけどね。 クーラをつけた部屋はひんやりとしていて過ごしやすかった。 霧緒にすり寄り、胸に顔をうずめるとトクントクンと鼓動が聞こえる。 その音は不思議と心を落ち着かせ内側から癒してくれるみたいだ。 優しく腕がまわされ頭を撫でてくれる。 気持ちいい…… 「な、霧緒、誕生日何か欲しいのある?」 「…んー何だろう…」 「へへ…じゃぁ…俺の…おまかせコースで…いい?」 「…ん、おまかせ…で」 「うむ」 顔を上げて霧緒の顔を眺める。 長い睫毛が綺麗だと思った。 すっとした鼻筋に薄い唇…整った顔をドキドキしながら見つめた。 その顔がゆっくり近づく…… 睡魔に襲われそこからプツリと記憶が途切れてしまった。 爆睡したらしく、再び目を開けた時は朝だった。

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