162 / 506

第162話

宗太 こんちは!菊池宗太です! 今日は予定をOFFにして、屋内の家に来ています。 毎日毎日勉強ってさ、いい加減疲れるし飽きるよねー。 夏休みに入って屋内とも会えなくなるし、気を使ってゲームも連絡も控えてくれるのがわかるから、こちらからメッセージを入れた。 正直、好きな子にはやっぱ会いたいじゃん? 毎日でも会いたいのにさ…… それは無理なんだろうけど!学校で毎日顔を合わせていたのに、それが急になくなると物凄く寂しいことに気がついた。 ……こういう状況になると、家が隣通しなあのバカップルが羨ましくなる。 屋内と俺との関係はというと、お互い好きだということは伝えてるからまぁ恋人同士なんだろうけど、キスをたまにするくらいのかわゆい関係だ。 ……かわゆい…… 俺がかわゆい交際してるって、どうなのかね? 俺さ、当然なんだけど~最近ヤってないんだけど? 悟り開いて、仙人になっちゃうのかなって感じ。 俺の恋人さ…… キスをやっと覚えたんだよね。 ふ、カワイイでしょ? 屋内はセックスとかそういうの、するイメージが全然なくてさ。 レベルが中学生?小学生?って感じでさ。ましてやほら俺たち男同士だし?なかなか先に進められないんだよね。だってー!嫌われたくないし! とんな思いはともかく!久しぶりに会う屋内は、やっぱり可愛いくてドキドキしてしまった。 Tシャツに短パン姿の屋内の手足は、細くて白い。 髪の毛は相変わらず長めで、眠そうな片目を隠している。 白い鎖骨とか太ももとかは目の毒。 はぁー!人の気も知らないで、そんな格好やめて欲しい…… しかし部屋に入ったとたん、目を疑う光景にやましい気持ちが一気に吹き飛んだ。 あー忘れてた…… これが噂の樹海…… そこには、ゴミ屋敷を思わせるほどの世界が広がっていた。

ともだちにシェアしよう!