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第175話 R18
宗太
壊れ物を扱うように、丁寧に扱うことに専念する。
子供をあやすように、優しく。
俺の二つ下の後輩で、恋愛の経験もほとんどないような純粋な男の子を好きになってしまった。
受け入れる方が大変だと知り、心配でちゃんと段階をクリアして辛くない初体験をさせてあげようと心に決めている。
男との経験は初めてだけど、女とは何回かあるのでいくらか余裕はある……つもりだったのに、その余裕が脆くも崩れ去り俺は振り回されていた。
初めて見る恋人の痴態が想像以上に可愛いくて、屋内の姿に欲情し胸は高鳴りっぱなしだ。
そして……殴りたくなるほど無自覚に煽ってくる。
さっきから何回も言ってるのに、それをポロポロと口から呟いて俺の理性を這いでいく。
カッコ悪いところ見せたくないから!やめて!
余裕なんて全然ないんだからっ!
「は、…あん…ソウタ…さん」
「?」
思考が停止する。
今……この子、何かいいましたか?
「はぁ…んソウタ…あん」
!!!!
自分が気持ちよくさせている可愛い恋人が、俺の名前を言いながら乱れ……喘いでいる……
何この子わざと言ってるの?計算?屋内くんってそんな子なの?って思ってしまうほど威力があった。
プチっと理性が切れる。
煽りまくった屋内のせいだ。
屋内の中から指を引き抜き、置いてあったコンドームを手に取りイライラしつつゴムをはめた。
早く屋内のあのきゅうっと締め付けるように絡む胎内に挿入したい。
でもまずは……
「こら屋内、ペナルティあるっていったでしょ?もう…挿れたいんだから」
「え、あ?はい…」
うっとりしながら答えこちらが何を言っているのかよくわかっていないようだ。本当にもう!
「屋内は自分の触って?できるよね?」
「え」
屋内の手をとり本人の勃っているものを握らせる。
「自分でするとき思い出して……やって?これペナルティ」
有無を言わせぬ笑顔を作ってみせた。
「あ、あのそんな恥ずかし……ヤ……」
「恥ずかしいよね。俺見てるし、でも散々俺のこと煽ったんだから、これくらいしないとね?大丈夫ちゃんとできるように見ててあげるから。いいとこまでできたら挿れるからね」
握る手に触れ、上下に動かして手伝ってやる。
「あ、あ…うぁあ……」
「かわい……名前呼んでくれて嬉しいよ、玲二」
「!!……うぁん!はぁ……ん」
くちゅくちゅと可愛らしい姿を眺めているだけで興奮がとまらない。
ヤバ…エロイ。
既に後ろを攻められているので、快感が止まらないのか、自分のモノを弄る屋内の姿はエロく卑猥だ。
「玲二上手だね……もうイっちゃいそう?」
ちゅっと瞼にキスを落とす。
「あ、うん…もう駄目……はぁ…宗太さん…」
「宗太でいいよ。玲二」
「うん、はぁはぁ宗太……」
「じゃ、挿れるよ」
ローションを再びつけて先端を密部に押し付ける。
我慢出来ず強引に挿入すると、屋内の身体が跳ねた。
柔らかくうねる内部は、慣らしたせいか徐々に奥へと飲み込んでいく。
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