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第182話
夕方、友達と待ち合わせをしているので愛犬もっちーを連れて家をでた。
久しぶりのもっちーとの散歩は嬉しすぎ!
緩い坂を下っていくと、田んぼや川が見えてくる。
日が陰り始めると、幾分過ごしやすくて風が気持ちいい。
川にかかった橋にチャリンコに乗っためっちゃ見慣れた男子が手を振る。
「あー!おーい!詩ー!」
「よっちゃん!ひさしぶりーーーーー!」
本多佳輝 、通称よっちゃんは俺の幼馴染だ。
短い髪にきりっとした眉。俺より背はちょっと高いけど、あれ?こいつ前回会った時より身長伸びたか?
「詩ー!めっちゃ久しぶりー!あぁー何か都会人っぽくなっちゃったんじゃないの?」
「んなことないよ!あれだろ、日焼けしてないとかそんなんだろ!よっちゃん超焼けてるじゃん」
そう、よっちゃんの肌は小麦色に焼けていてる。腕も引き締まっていて二の腕もたくましく見えた。
「だって、部活で毎日走ってるしさー!筋トレとかもしてんだぜ。詩がいる間川行こうぜ川!!みんなで!」
「おう!行く行く!昼なら俺時間あるし!ってよっちゃん……し、身長やっぱり伸びた?伸びたよね?」
「うん?そうかも。この間測ったら178㎝?とかだったかなぁ」
「な、なんだとっ!!!!伸びすぎだろ!中3の時は同じくらいじゃかなったなかぁ俺と!」
「この数ヵ月で伸びまくったよ。詩……は、あーあんまり変わってないなぁ。成長止まった?」
そう言ってよっちゃんは俺の頭を笑いながらポンポンと叩く。
中3の時は二人同じくらいの背丈だったのに今はよっちゃんの方が少し高い。
「い、いや…そんなはずねーだろ。うん……まだまだ延び白あるぞ俺」
「あはは、詩はそのままでいいと思うぞー!可愛い可愛い!詩ちゃん道場のチビッ子に紛れても違和感ないよ?」
「!イヤ!おまっ!それ酷すぎっ!俺170㎝あるんだからな!」
「え、まさか170㎝で止まってんの?中3のまま?」
「う"!」
「つか詩がそこまで身長有るように見えないのは童顔なせいだよなきっと。170㎝も疑わしい…」
「よっちゃん!いい加減にしろ!公式だから!」
「あはは!わりぃ!うあっともう時間だ。詩、また連絡する!」
「うん、またなー!」
「じゃあな!」
元気そうだなぁよっちゃん。つか、身長いいなぁいいなぁー!俺ももう少し欲しいなー身長。
よっちゃんと別れた後、俺はもっちーとその辺を一回り散歩して萩生家に帰った。
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