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第220話 R18*

霧緒 冷静に考えてみたらそうだ。 一番に祭りを楽しみにしていたのは詩だった。 友達に気を使っていたのはわかっていたけれど、途中つまらない嫉妬をしてしまったせいで、祭りに来た意味をすっかり見失ってしまっていた。 そう思ったら、自分が不甲斐なく、目の前にいる恋人のことを改めていとおしく思った。 願いを……リクエストに応えてあげなくては。 腰を突き出し、喘ぐのに耐えてる姿に萌えるし、腹やわき腹を優しく撫でると、全身を震わせ、我慢する姿が馬鹿みたいに可愛い…… キスができないかわりに、吸い付く肌をたどり胸の突起を撫でてやると、細い背中が更に撓る。 「!ひっ……ん……」 って……締め付けんなって! しばらくしてなかったせいで限界が近い。 きゅうきゅうと締め付けられたら、うっかりこのまま中に吐き出してしまいそうだ。 あーあ……勿体ねぇ…… ゴム持ってきてないし。 中だしできねぇし……したら絶対怒られるし…… 今度から肌身離さず持っていようと心に誓ってみた。 「や、霧緒それ……気持ち……イ………っ」 内壁のいいところに、陰茎がごりごり当たると詩が乱れ、より気持ちいいところを求め、腰を動かして快楽に溺れている。 腰を掴み打ち付けながらも、そのエロい姿に見惚れた。 はは……ヤバ…… 「く……っ詩……えっろ……」 「は……駄目止めちゃ……っ……!やだぁ……!」 一度引き抜き、もう一度強く押し込むと、小さな悲鳴とともに中が激しく収縮し締め付ける。 気持ちよすぎて絶頂の波が押し寄せた。 ! 引き抜くと同時に射精し、すべて吐き出すべく何度か扱いてやる。 吐き出された精液が砂利交じりの土にふりかかった。 「はぁ……はぁ……」 やっべぇとこだった…… 気持ち良すぎだっての。 詩を見やると、二度目の絶頂を迎え肩で息をしていた。 「は……はひゃ……腰が……足が折れる」 石垣に突っ伏したまま、動けないでいる詩を抱きしめ、ゆっくり起こしてやり、降ろした下着をもどし背中をさすってやる。 「肘が擦れた……はぁあ……」 「詩顔まで濡れて。やらしいな」 「あ、汗だろ!汗!」 ぺったりと顔にくっついた髪の毛を整えてやり、額にキスをする。 口にもしろと半開きにした口を向け催促してくるので、ちゅっと音をたてながら応えてやると、嬉しそうにぎゅっと抱きしめられた。 クソかわ……

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