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第226話

「うお……ぉ」 し、しみる~…… 湯船に身を沈めると、肘の傷の他にも小さな擦り傷があって地味に痛い。 そこだけじゃないんだけど…… 身体のあちこちが痛くて、それと緊張したせいか筋肉がカチカチで、湯船のお湯の温かさが身にしみる。 入浴剤の匂いが癒されるなぁ…… そういえば、弓女ちゃんやよっちゃんから連絡が来てたけど、それどころじゃなかったし、返信するの明日でいいかー。 もう色々あって、胸いっぱいなんだけど。 姉ちゃん達と、きちんと話が出来たのが大きいよなぁ。 保兄さんがいてくれて良かった。 本当に良かったなぁ……姉ちゃん達だけだと話が全然纏まらなくて……つか信じられなくて、保兄さんにはマジ感謝だ。 隠して誤魔化しても何も解決しない。 正直、後ろめたかった。 霧緒が居てくれなかったら、本当俺は怖くて逃げだしていたと思う。 霧緒はちゃんと話したっていうのに、勇気ないな俺。 脚を伸ばして、軽くマッサージする。 痛気持ちよく揉んで、ほぐしてから風呂から上がった。 バスタオルで髪を拭き、歯磨きも済ませると、スッキリ身体も気持ちも軽くなった気がする。 「はああ……湯船最高~。12時過ぎた?」 客間に行くと、先に風呂に入った霧緒がテーブルに向かい、ペラペラとノートをめくっていた。 部屋はクーラーが効いていて、とっても涼しいー!最高ー! 「ん、過ぎた……」 霧緒は参考書を眺めながら、ノートにスラスラと何かをメモしていく。 何……楽しいの?趣味なの?って言うくらい集中している。 勉強が苦手な俺にはさっぱり理解できない。 既に敷いてある布団(昨日と同じ状態に敷いてある)に胡坐をかき、その様子を眺めた。 勉強してる姿もカッコいいなぁー。 俺はスマホを眺めながら涼んでいると、ポポンと玲二からメッセージが届いた。 おー!玲二くん!久しぶりじゃないかーい!元気にしてるかなー! そのままゴロゴロと布団に仰向けになり、親友からのメッセージ確認する。 おお、何々玲二も菊池先輩と二人で夏祭りに行ったのかー! ほほー仲良しじゃないかー!イイネ青春だね! 玲二とは初エッチの相談を受けて以来、まだ会えてない。 メッセージでのやりとりはしてエッチしましたっていう報告はもらったけど、その後どうしてるか、とっても気になる詩先輩なんだけどなー! ゆっくり報告を聞きたいものだー。うんうん。 そんなことを考えながら玲二からのメッセージを眺めた。 すると画像が届いたので、すぐにその画像をぽちる。 !!!! 「ひゃ!!イでっ!!」 びっくり驚いてスマホを落としてしまい、おでこにごちんとぶつけてしまった。 「……何やってんだよ」 勉強に集中していただろう霧緒から、ジロリと冷たい視線を向けられてしまった。 ひぃ……!! お、俺は!俺は悪くないんだっっ!! 「ちょ、ちょっと画像が!……画像がぁ」 「?」 「こ、これ」 カサカサと霧緒に近づき、玲二から送られてきた画像を霧緒にも見せた…… 「……おーー」

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