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第231話

あれ…… あれれ……? ど、どのタイミングでスイッチ入ったんだろう!? 久々に来た!霧緒の変態モード! 「ぁ……」 指先をチロリと舐められ、手のひらを舌が這う。 ぬ……おぉ!!くすぐった……っ! こんなはずじゃなかったって、後悔してももう遅い。 窒息するほど抱きしめられて、首筋を思い切り吸われると、じぃんとそこが熱く痛む。 鎖骨や肩腕を舌先で舐められ、湿らされた部分がエアコンの冷たい風でヒヤリとする。 長い指で身体を触れるか触らないかの力加減で、脇腹や腰を撫でられると、それだけでくすぐったいようなゾクゾクするような何とも言えない気持ちになり、たまらない。 ちゅ 「……っ!」 ひえぇ…… 手首の内側を、舌でつつつとなぞられて鳥肌が立つ。 そこっヤバいっ! そんなやらしく舐めるの反則だろ! 「ちょ……キリ……」 「充電中だから静かに。風呂上がりのピカピカな身体もいいよな」 !!!! そ、それって、前回の時を思い出して言ってるよねっ! 以前友子さんと汐里さんと四人で夕食を共にして、うちに帰って来たその後…… あの時の俺は、完全に疲れて寝てしまい、風呂に入らず寝落ちしてしまった訳で。 で、起きたときには、全裸で全身を霧緒に舐めまわされて、アンアン喘いでいたという。 あの時は!あの時は本当に恥ずかしかったっ!!! 「あの時は、ちょっとしょっぱかったかなぁ……」 「ふぁぁ………」 もう恥ずかしすぎて気絶したい。マジ白目…… 俺に覆いかぶさり、至るところにれろと舌を這わせていく。 って色々なところっていうか、マジで全身舐めちゃうんですかね、この彼氏。 ギラギラというよりは、キラキラした瞳が前髪から覗いていて、とっても楽しそう。 キラキラした瞳をしていても、この行為自体は酷くエロくて、いやエロを超えてる感じがするんですけど、愛ですかね? これって俺とっても愛されてるってことですかね? って脇にフゥと吐息がかかり、ゾクリとしてしまった。 「んぁ……ちょ……っ」 ピクリと身体が反応しはじめ、恥ずかしいはずが、どうしようちょっとずつ感じて来ている自分がいます。 きっと嫌だとか恥ずかしいと思いつつも、期待してる自分がいるからだ。 スイッチがはいってしまった以上、恐らく最後までこのプレイをしないと気が済まないだろう。 身体はもとより脳内まで侵されてる感覚があって、この変態さん本当……カッコいいのにマニアだよね。 俺マニア……物好きなマニアだなぁ。 詩くんグッズ作ったら買ってくれるかな? 買うか?買わないか?消しゴムとか実用的。 呆れながら買うか。んで、勉強の合間に何となく眺めて、ニヤニヤするかな。 ちゅ…… 「あ……ん…っ!」 どうでもいい妄想に浸っていたら、突然襲う刺激にピクリと身体がのけぞり、いつもよりも高い声が出てしまった。 ……お、おおお女みたいな声でちゃった!めっちゃくちゃ恥ずかしい!!!! 舌先でぐりぐりと抉るように乳首を押され、身体が跳ねた。 乳首を舌で転がされて、うっかり甘い声が零れたんだ。 「今何か……考えてただろ」 「……い、いや……」 「エッチな妄想してた?」 「い、いえぇ……」 「可愛い声でたな」 「……!キノ……気のせいス……」 あなたに詩くんグッズの販売を考えてましたなんて、言えない!

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