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第240話

圧倒的主導権が女子にあるうちのクラスは、ホイホイと色んな事が女子たちによって決められていく。 もっと男子主張しろー!って思うけど、俺も特に言う事なので黙ってまーす。 むしろワッフルって食ったことないからどんなの?っていう好奇心の方が強い。 ワッフルをどうやって作るのかとか、種類とかメニューとか?色々聞きたいけど、あの輪にはいっていく勇気は俺にはなかった。 実行委員の秋山を中心に、どんどん話が決まっていく。 あとは店のコンセプト?テーマをどうするかで色々意見が分かれているみたいだ。 「女子って頼りになるよなー」 「そうだなーうちのクラスは特に。何か色々やらされそうな予感はあるけどね。あれこれ文句言っても意見が通る可能性は低いし、敵に回すと恐いし?大人しく女子に任せておいた方が、テンポよく決まってくれて早いかも」 「あー確かに敵に回したくない。詩ってよくわかってるよねー女子の事」 「そうかな?学園祭かぁ。楽しみだな」 「うん」 学園祭の進行は女子に任せるとして、3年の霧緒のクラスは何やるんだろうなぁ。 「3年は結構自由にできるらしいよ。演劇とか迷路とか」 「ほぅ……そうなんだ。迷路かー!いいな楽しそうー!」 「だよなー!僕たちが3年になったらそういうのやりたいよな!ダンジョン作りたい!」 「うんうん!」 学園祭の話題で盛り上がるけど、期末テストの範囲が発表されたりすると一気に地獄に突き落とされたような気がした。 学生って忙しいよなって思う。 そして勉強に関しては、俺より俺の家庭教師がやる気満々だ。 受験生なのに姉ちゃんに頼まれてから更にやる気がアップしてる。 ……はは……

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