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第279話

リビングから霧緒の部屋に移動してきてすぐに、耳元で優しく囁かれたんだけど…… 「……え、今なんて」 ……? 「まず、下脱ごうか?」 「えええ!!!!ちょっ……!!」 「どうした?」 「な、なんて言った!!?」 「?……下脱ごうか」 「その前……っ!」 その内容……その意味が理解できずにいた。 ???? 「許して欲しいんだよな?」 「う、うん……」 「頑張るって言ったよな」 「うん」 「よし、じゃぁオナニーしてみよっか?」 霧緒は笑顔でそう言った。 それそれー。そのセリフ、さっきも言ってたーって、オイっ!!!!!!! 「え、え」 「可愛い詩が見たいって言っただろ?」 「………!!!!」 む、無理!無理!!無理だろ!!! マスターベーションって一人でやるものじゃん! こっそりとさぁ! ベッドに座らされ、恋人の無茶ぶり発言に脳みそが吹っ飛びそうだ! え、え、それって霧緒の前でしろってこと? ……ああああああり得ない!! 恥ずかしすぎて死ぬ!可愛いってどうゆうことだ! それやってる俺が可愛いってのか!?そんなのが可愛いわけないだろ!! 今更ながら、今日俺の事を可愛いとい言ってた、あいつやあいつのことを恨めしく思ってしまう。 ベッドの上で恥ずかしさのあまり、首を横に振って二倍速で嫌々をする。 霧緒はそんな俺を椅子に座って楽しそうに眺めている。 「はは……大丈夫絶対可愛いから。俺しか見てないんだから安心しな」 あ、安心って何が安心なんだ!!! 「だ、だってだって!」 「まさかシタことないとか言わないよな?」 「!」 ……そりゃあるけど。 俺が言いたいとこはそこじゃない。 やばいこれは、会話のキャッチボールができないかみ合わない。 どうしよう…… ゴクリと喉がなってしまった…

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