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第298話
「……着替えてきましょうか」
「なんで?」
「だって……気に入らないんだろ?このメイド服」
「……気に入らない。というか、周りの目が気に入らないから着替えろ」
「……お、おう……」
「着替え持って来い」
あれから霧緒たちは休憩に入り、暫くお昼休憩となった。
菊池先輩と玲二はそのまま二人で学園祭を満喫しに行ってしまい……
着替え持って来いって……ちょっと嫌な予感したんだけどさ……
「あの、俺一人で着替えできる……」
「俺がする」
やっぱりっ!!!
「なーーーーぜーーーーー」
「本当……こんなぴらぴらしたの履いて、何してんだか」
霧緒がスカートのフリルを指で摘まみ引っ張る。
「だからワッフル作ってたんだって!ちゃんと霧緒さんの分のワッフル用意してあるぞ!食べるだろ?」
「ん、食べる。じゃ万歳して?」
「はーい!って人の話を聞けっ!」
嫌な予感は的中!やっぱりこのメイド姿は気に入らないようで、ワンコの着ぐるみに御着替えとなったわけなんだけど、どうしても着替えさせたいと言ってきかない。
ここ学校!三年の宮ノ内先輩が、一年男子を着替えさせてるとかどうなんだよ?
そんなとこ見られたら、あっという間に広まってしまう!
カッコよくてエロくて、彼氏にしたい先輩NO.1らしいんだけど。
そんなNO.1さんは今、俺が着ているメイド服を脱がし喜んでいる。
いやーそんないい男を夢中にさせてる俺ってある意味すごいよな。
この俺のどこにそんな魅力があるのか、考えてみても出てこない。
……でてこない。……マニアだなマニアうん。
「あ……っ!」
ボケっと妄想にふけっていたら、急に身体走る刺激。
キュッと胸の突起を摘ままれてしまった。
さすがに上に体操着を着る余裕はなくて、上半身は素でメイド服を着ていた。下はハーフジャージ。
そしてここは、とある男子トイレの一番奥の個室。
「ちょっと……やめろって……はう……っ」
背中に腕がまわりチロリと胸を舐められる。
今は霧緒の顔のメイクは落とされていて綺麗になっていた。
そして「血糊のせいで眼鏡萌えできない」とお化け屋敷を出るときに口走ったせいか、俺のリクエストに応えてくれているようで眼鏡はそのままつけてくれていた。
……あわわ………
「……汗で……しょっぱい」
!!!
眼鏡のせいもあってか、エロさ爆発でドッキンコがとまらないんだけどっ!!
こっち見んなー!
「その、その眼鏡……」
「……なに?」
「眼鏡……ヤバい……眼鏡萌え……」
「なになに?いつもより……興奮する?」
霧緒の指がツツツと背中を上下に這いまわり、チュッと耳元にキスをしてくる。
ここに連れてこられた時点で、着替えだけじゃ終わらないと思っていたけど、やっぱりそうだった。
「あのっお腹空いたし、時間ないし、早く着替えを済ませた方が良いかとっ!」
「俺もそう思うからすぐしよう。詩を食べないと気が済まない」
どへええええ!!!!
そ、そんな恥ずかしいことそんなエロ顔で言うなっ!
壁に背中をもたれさせて腰に手が回り、チュッチュとキスをされる。
次第に舌が絡まりお互いの唾液が混ざり合う。
厚い舌で口内を侵されると、気持ちが良くて下半身がじぃんと疼いてきてしまう。
んぁあー!!
……本当このキス……好き~~!
「ん……ふ……」
「眼鏡じゃまだな……あ、でもいい感じ?」
ジャージの上から、ツィっと軽く下半身の一部を触られると、身体がピクンと反応してしまう。
「……本当……エロ緒」
「お前の今の顔エロいぞ。気持ちイイ?」
「……う、うん……」
そのまま下着事脱がされてしまい、学校のトイレの中で、ほぼ全裸にさせられてしまった。
前にも思ったけどお嫁に?お婿に?行けないイケナイことしてるっ!!
靴下と上履きだけの恥ずかしい姿。
「は……凄い眺め……可愛い」
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