337 / 506
第337話 菊池のバレンタイン6 R18
屋内
あぁ……
恥ずかしい。
……でも……でも、凄く嬉しくて仕方がない。
ずっとずっとこうして抱いて欲しくてたまらなかった。
沢山キスをして抱き締めて貰って、菊池先輩に触ってくれるところ全部感じてしまう。
我慢していた反動もあって、すぐに先輩のが欲しくてたまらなかった。
ズブズブ挿ってくる太いモノが奥へと押し込まれていく。
苦しくてしかたがないけど、それに勝る胸の高鳴りが止まらない。
類が……いる。でも抑えようにも抑えられないこの気持ちと溢れてしまう声……
「あ……あっ!ひゃ……そ、宗太……ぁ!」
感情が高ぶり全てが気持ちいい。嬉しすぎて腰を揺らして、先輩にアピールしてしまう。
好き。
凄く好き!
「は……は……あぁ……ヤバ……」
「あぁ……イ、イっちゃう……よ…ぉ」
僕を組み敷く先輩を見つめ、手を伸ばし頬に触れる。
少し目じりが下がった瞳が僕を見下ろしていた。
先輩が……見てる……
優しくて……色っぽくて……そんな目で……
そんな瞳で……僕を見ないで……
……
いや……僕を……
見て……
乱れてる僕を、ずっと見てて……っ!
「あん!……っ!あぁ……!……っ!」
ビクビクと押し寄せる快楽の波が身体を貫く。
限界を越えて得られる甘い刺激に心が酔しれた。
幸せ……過ぎる……
射精している間もずっと……ずっと絡み合う視線のせいだ。
あぁ……
満たされる……
「は……は……ごめんなさい。先輩のお腹……汚しちゃった……」
「……ンなことより…クソ……中に出しちゃった……悪い…」
「へへ……いいです。はぁ……凄く気持ち良かった。先輩と繋がれて……もう嬉しすぎて……」
「俺も気持ち良かったよ。って、まだ繋がってるけどねー!……玲二くん、そんなこと言ったらまた元気になってきちゃうから駄目だよ……」
二人でイって、お互いに抱きしめ合いながら言葉でじゃれ合う。
まだ先輩のモノは僕の中に入れっぱなしで、先輩が腰を動かすだけで敏感に感じてしまう。
「あ……やん……」
「あーそんな声出したら、ウズいてくるー。さっきのイってるときの玲二くんの顔好きー!抜きたくなーい」
「ちょ……ぁ……先輩……本当にまたおっきくなって……」
「……どう?……イイ?」
「あ……ん……っ!」
「あっはは、かーわーいーー!!」
「わ、笑わないで下さい!あ……っあ…」
「ははは、エロ」
バン!バン!バン!!!
「うおらーーーー!!!いつまでイチャイチャしてんだー!声駄々漏れなんだよ!クソー!!馬鹿ーアニキー!!!限界だーっ!延長無しだぞー!」
「「……」」
部屋のドアを思い切り叩くのは、当然うちの弟の類だ。
……弟に怒られた。
「やれやれ……限界か。まだ全然ヤり足りないけど仕方ない。もらったチョコでも食べますか」
さらりと前髪を撫でられ、笑いながら唇に優しくキスをされた。
唇を離したくなくて、舌を出しておねだりする。
それに答えるように舌が絡んで……
それをくちゅくちゅ堪能し始めたら、また身体が熱くなり互いに夢中で抱きしめ合う。
緩く腰が揺れ「もう一回」をおねだりするのだ。
もう周りの事なんかどうでも良くなってしまうくらい、お互いを求めた。
………で、
その後、類に睨まれつつ……
勢いでしてしまった後片付けを二人でした。
チョコは「え、マジで美味しい」って言ってもらえた。
頑張って作った甲斐がある!
自分も食べてもらってチョコも食べてもらって、身も心も満たされたバレンタインだった。
詩ー!
僕ちゃんと言ったよ!
ともだちにシェアしよう!