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第6話*
「うんうん、偉いぞ。お前のそういう努力家なところ、俺は好きだ」
「…………」
「じゃ、そろそろ入ってみるか」
言われた通り、夏樹は足からゆっくり水に入った。ちょうどいい水温が夏の日差しを打ち消してくれて、かなり気持ちよかった。
「で、お前どこまで泳げるんだっけ?」
「は?」
「いや、だからプールさ。クロールで二十五メートル一本は泳げるの?」
「…………」
泳げるわけがない。水の中で目も開けられないのに。
「……カナヅチですけど何か?」
口を尖らせて答えたら、市川に「マジか」とちょっと苦笑された。
猛然と腹が立って来て、夏樹は彼にバシャッと水を引っ掛けた。
「もう! だから嫌なんですよ! 運動苦手なことを馬鹿にしないでください!」
「してないって。運動苦手でもプールは大丈夫ってヤツも多いから……」
「悪かったですねっ、プールもダメで! もういいですっ!」
勢いよくプールから上がりかけたのだが、市川に足首を掴まれ、プールの淵でもがく羽目になる。
「離してくださいよ、変態!」
「何言ってるんだ。これはあくまで補習だぞ? プールから逃げたら意味ないだろ」
「だって……!」
「というかさ……」
何を言い出すのかと思ったら、市川はあろうことか乱れたスカートをめくって、こんなことを口にした。
「この縞パン可愛いなあ。こんなに堂々とパンツ見たの初めてかもしんない」
「なっ……!」
「やっぱセーラー水着いいな~! パンチラ最高!」
やいなや、縞パンの上からぐりぐりと後孔をつつかれてしまう。昨日たっぷり可愛がられた場所をまたもや刺激され、反射的に腰が揺れた。はずみでバシャッと水が跳ねた。
「ちょっ、先生やめて……!」
「とか言ってるけど、お前意外とこういうの好きだろ?」
「好きって何が……?」
「女性用の衣装着るのがさ。すげー嫌がってたけど、実はビキニ着られて興奮してるよな」
「そ……っ、そんなわけないでしょ! 人聞きの悪いこと言わないでください!」
「そうかあ? でもほら、これ」
尻を弄っていた手を前に回され、縞パンごと中心をぎゅっと握られてしまう。
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