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第8話*
「だ、だめ……! 先生お願い、やめ、てぇ……!」
必死にもがいたものの、弾力のある舌で蕾をつつかれて一気に力が抜けてしまう。生温かく濡れた舌で花弁を一枚一枚くすぐられた挙句、緩んだ隙間から中まで舐められる。
「んう、いや……ああ……あ」
羞恥のあまり一気に全身が火照る。市川には何度も恥ずかしいことをさせられてきたが、さすがにこんな場所を舐められるとは思わなかった。
指で解されたり剛直で貫かれるのとは全く違った刺激を感じる。舌が中に差し込まれる度に、市川の唾液も一緒に流れ込んでくる。恥ずかしくて恥ずかしくて、本当に憤死してしまいそうだった。
「はあぁッ……! 先生やめて、もうだめ、あんっ!」
「……って言ってるけど、お前の中燃えるみたいに熱くなってるぞ? 尻舐められて興奮してるだろ」
「そ、なことない……っ」
「そんなことあるだろ。ここ、すげーびしょびしょになってるし」
「ひぃ……ッ!」
再び後ろから陰茎を握られ、尖った悲鳴が上がる。既に硬くなっていたそこは先走りの汁がポタポタ滴っており、プールサイドにぬめったシミを作っていた。
(こ、このままじゃプールが……!)
そんな焦りも手伝い、夏樹は必死に歯を食いしばって達しないよう我慢した。
「……あれ? 夏樹、イきたくないのか?」
「だ……って、プール汚れちゃう……」
「あ、なるほどね。じゃあ……」
「? ……っ、うっ!」
どろどろに解けた後孔に、いきなり三本の指を突っ込まれてしまう。
圧迫感に苦しんでいると、太い指先で先端を塞がれ、中を穿っていた指に前立腺を強く抉られてしまった。
「ひッ……あぁあっ!」
脳内で激しく火花が散った。びくびくと腰が跳ね、次いでぐったりとした倦怠感が襲ってくる。指先が甘く痺れて、上手く起き上がれない。
「よしよし、出さずにイけたな。偉いぞ、夏樹」
そう言われて初めて、夏樹は、自分が射精無しで極めたことに気付いた。市川に調教された身体は、すっかりドライオーガズムにも慣れてしまったようだった。これじゃ「いやらしい」と揶揄されても否定できない。
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