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出逢いは突然に。

俺は正直、他の誰より頭の回転だけは早かった。それで学生の頃は良い所の大学を卒業した。 まさに人生安泰だった。ちょっと本気を出せば、もっと良い所の会社にも就職できた。 自分の人生を見透かした時に、このままで良いのかという疑問に駆られた。それと同時に、何かに挑戦しようと思い立った。俺は、気まぐれな性格だった。それに頭の癖毛みたいに、ふわふわしてる所もある。なのでその時の気分と気まぐれで、中小企業の会社に就職しようと思った。 俺には狙いがあった。良くある人生設計だけど。頭の回転が早い奴は、大体は会社の中でそこそこ目立つから後で大手の企業や会社からヘッドハンティングされるし、そう言った心配とかは殆んどなかった。結構、楽観的に物事を考えていた。 実際、就活する時に大手の企業から『キミ、うちに来ないか?』と面接の時に声をかけられたけどそれを蹴って中小企業の会社に入社した時は両親も親戚も皆して驚いていたけど。俺はヘラヘラと笑って『心配しなくても大丈夫だよ、俺なら平気だからさ』と笑って誤魔化した。そして、両親の心配をよそに、俺は今居る会社へと入社した――。

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