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出逢いは突然に。

「お前、うっさいな。余計なんだよ、誰が妬んでるだ。誰が?」 「あれれ~? 違いますかぁ? 顔に書いてありますよ。阿川に女子達の視線をとられただけで、そんなに焼かないで下さいよ〜」 「萩原! お前、調子こくな!」 そう言って怒ると彼の頭にゲンコツを落とした。 「いったぁ~! もー、柏木さんは直ぐ怒る~。後輩が可愛いくないんっすか?」 「うっさいな、お前みたいな喧しい後輩を持って俺が喜んでると思ってるのか?」 そこで2人は言い合うと阿川は不意に話しかけた。 「仲、良いんですね?」 「ん? ああ、萩原は俺の一つ後輩だ。コイツが前に新人の時に俺が面倒みたんだよ。こう見えて一応、お前の一つ先輩になる。で、俺はキミからしたら二つ上の先輩になるってわけだ!」 「なるほど、そうなんですね。柏木さん萩原さん改めてよろしくお願いします!」 阿川は状況を把握すると、2人の前で素直にお辞儀をした。すると萩原は調子に乗ると偉そうな態度で鼻高々にして威張った。 「まぁな! 良かったら後輩君、わからない事は何でも聞きたまえ! まあ、チミみたいな新人君は初めは何もわからないだろうけど〜、その時はこの優しい萩原先輩を頼りたまえ! わっはっはっはっはっ!」 「わー凄く頼もしいですね。期待してます。萩原先輩」*(棒読み) 調子の良い事を言う萩原に柏木は隣で引いた顔を見せると、うるさい彼を退場させようと後ろから首の襟を掴んだ。

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