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出逢いは突然に。

「ああっ! もう……! もう、ッツ…――!」  その瞬間、彼の中に熱いモノを吐き出した。白濁としたモノが彼のお尻から流れた。2人で同時に果てると『後輩が生意気に先輩の中でイッてるんじゃねーよ』と言って頭の髪を乱暴に掴まれるとキスされた。俺は息を切らせながら『すっ、すみません! 我慢できませんでした……! ごめんなさい…――!』と言って謝った。 「フン、これだから年下は我慢が出来ないんだ」  そう言って前でクールな表情で呟くとペロリと舌舐めした。そのセクシーな顔に思わずゾクッときた。 『おい! おい! キミ、人の話し聞いてるか!?』 「ハッ……!?」 ――その瞬間、妄想の世界から現実世界に引き戻されると我に帰った。 「何さっきから、ボーッと突っ立ってるんだ? 早くそこの椅子に座れ、コーヒー淹れてやる」 「あっ、はい……!!」  しまった俺としたことが、一瞬だったけどイケない妄想をしてしまった。だけど今のは、我ながら中々の良い妄想だったな。椅子に座るとさっきの妄想を名残惜しそうに振り返った。やっぱり今から、何か始まるのかな?   ドキドキ、ワクワク。 「キミ、コーヒーはミルクと砂糖入れるか?」 「やだな。さっき『ミルク』を注いだばかりじゃないですか。まだ物足りないんですか?」 「はっ?」  頭を掻きながら照れた表情で話すと、さっきの妄想をうっかり口走ってしまった。葛城先輩は、コーヒーマシンの前で唖然とした表情でこっちを見てきた。そして、表情から『いきなり何言ってるんだコイツ?』と言う顔をしながら、俺の方にコーヒーカップを持って戻ってきた。

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