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楽しい打上げ(4)

「じゃあ…カオルがイってもイかなくても…挿れた人がイくまでっていうルールで」 「…」 相手が声出しちゃったらバレるだろうって事で、 僕は、ヘッドホンを被せられた。 もちろん、トキドルの動画の音だった。 結構な大音量で流されていた。 もう、それだけで勃っちゃうくらいの… そして…最初の誰かの手が、僕の両足を開いた。 「…んんっ…」 誰かのモノが…ねじ込まれてきた。 同時に…他の誰かの指が、僕の乳首を愛撫した。 「はあっ…あああっ…」 この…指使いは、サエさんだ… 間違いなくサエゾウのギターの感触だった。 逆に、ねじ込まれたモノからは、 音が感じられなかった。 ハルトさんのだ… 僕は確信した。 それはすぐに激しく抽挿され… 僕の中に、生暖かいものを吐き出した。 そして、次に押し込まれてきたモノは… 激しく、力強く…僕の身体の内側を責め立てた。 この激しさは、カイさんだ… 「…ああっ…あっ…」 力強くビクビクと刺激され… それは、乳首の感触と相まって… 僕の快感は一気に波立ち、極点に達した。 「はあっ…んんんっ…」 僕はビクビクと身体を硬直させた。 そして僕のモノから、敢えなく液が吐き出されると、 カイは…いや、恐らくカイと思われる人物は、 とても激しく腰を動かして… 僕の中に、再びの生暖かい感触が広がった。 間違いなくカイさんだった… それが引き抜かれると、 乳首を愛撫する手が変わった。 そして、既にドロドロの僕の中に、 次にグイグイ押し込まれて来たモノは、 メロディアスな…何ともいやらしい旋律を… 奏でるように、歌うように、僕を刺激した。 サエさん… それはジワジワと、やがてパンパンに脈打ち… 再び僕の内側から、快感を引き出していった。 「…あっ…んんっ…」 乳首を転がすハルトの指使いも、 その快感を増幅させた。 いや、その指がハルトさんであってるかどうか、 それはまだ一応、分かりませんけどねー サエゾウは、自分の気持ちいいように、 しっかり抽挿を繰り返し奏でて… また僕の中に、出し足した。 「はぁ…っ…ぁ…」 僕は朦朧としていた。 僕の秘部は、 何度も抽挿されたことで、ジンジンと疼き… ドロドロと溢れる彼らの愛液の流れにすら、 ビクビクと反応していまうくらいに、 いつも以上に感度を増してしまっていた。 そんな中に、最後に入ってきたのは… ああ…安定の、重低音の… …シルク… シルクのそれは、いったん奥まで入ると… その膨張した脈打つモノを、抽挿というより、 小刻みに…揺れるように動かして、 僕の快感を、更に突き上げた。 「っ…ぁっ…っ…」 僕は、声を上げるのも億劫なくらい… 死にそうに気持ち良くなっていた。 と、いきり勃つ僕のモノの尖の方に… そっと誰かの手が触れた。 「っ…ぁっ…」 サエさんの手だ… 「手伝ってあげるー」って絶対言ってる… 「…っ…はぁ…ぁ…」 と、今度は、僕の半開きの口に… 誰かの舌が入ってきた。 「っ…んっ…」 ああ…この舌は、カイさんね… カシャッ… ちょうど曲が静かになった所で、 ショウヤのシャッター音が、聞こえた。 全ての刺激が、ヘッドホンから流れる音とともに、 身体の中でグルグルと渦を巻いた。 イきたくない… このまま…この人達の愛撫を感じながら 昇り詰めてくこの瞬間の、時間を止めてしまいたい… そんな風に思ってしまった僕の中で、 シルクのモノが、ビクビクっと… 熱く液を吐き出した。 そして…僕の最高潮の瞬間も、 残念ながら終わりを迎えた。 「…っ…ぁぁ…はぁ…っ…」   声にならない喘ぎを吐きながら… 痙攣するように、僕は何度も大きく震え… 僕のモノからも…愛液が流れ出た。 「……」 それから僕は、 何だかボーッと、何も分からなくなり… そのまま、意識が遠のいてしまった… 「あれ、なんか動かなくなっちゃった…」 「ヤバっ…失神しちゃった?」 「…虐めすぎたか…」 シルクは僕から引き抜いて、自分のモノを拭くと、 バタバタと、急いで布団を敷いた。 「ドロドロがヤバいー」 「ちょっとやり過ぎちゃったね…」 サエゾウとハルトが、呟きながら 僕の下半身を、キレイに拭いてくれた。 カイは、腕を解き、目隠しを外していった。 そして口元に手を当てて、呼吸を確認した。 「…失神っていうか、寝ちゃったのか…?」 「…だったらいいんだけど…」 言いながらシルクは、僕の身体を布団に寝かせた。 「カオル…おい、カオル…」 シルクは、僕の顔を両手で持って、声をかけた。 反応はなかった… 「ダメだ、完全に落ちた…」 「まーただでさえLIVEで疲れてた上に、だいぶ酔っ払ってたしねー」 「なんだー答え、聞きたかったなー」 「たぶん、当たってると思います」 ショウヤが言った。 「皆さん、分かりやすかったですから…」 「…」 「クールに、全然平気なこと言ってたくせに、本当はジェラシー全開なのも、よく分かりました」 さすが、真実を見抜くカメラマン!

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