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撮影開始(2)

「せっかくだから、いい場所で…動画も撮っといてって言われた」 「…」 「よし、じゃあ…上の部屋行こうー」 サエゾウは、僕の手を引いて階段を上っていった。 「…」 上の部屋も… いかにも廃墟っぽい、いい雰囲気だった。 「じゃあここで…」 サエゾウは、繋いでいた僕の手を、 自分の方に強く引いた。 そして…その勢いで、僕をそこへ押し倒した。 「無理矢理やっていいんだよねー」  言いながらサエゾウは、 僕の両腕をガッチリ押さえ付けたまま… 僕に口付けてきた。 「んん…んっ…」 僕の口の中に… 彼の舌が、激しく侵入した。 僕は…また胸をキュンとさせながら… その舌の絡まる心地良い感触に、身体を震わせた。 そんな…激しく濃厚な口付けで、 僕の動きを封じてから… サエゾウは、すぐに僕のズボンを脱がせた。 「無理矢理っつったって…どうせ気持ち良くなっちゃうんだよねー」 いきり勃った僕のモノを見て… ニヤニヤしながらサエゾウが言った。 「…っ」 「カメラ回ってる?」 「うん」 それを確認してから、 サエゾウは、僕の頬から首すじにかけて… くちびるを這わせていった。 「…んんっ…」 僕は、恍惚な表情で…更に身体を震わせた。 「白いカオルらしくなってきた…」 スマホで動画を撮りながら…ハルトが呟いた。 「せっかく撮ってんだから、やらしくしよっか…」 言いながらサエゾウは、僕の上半身を抱き起こすと、 僕の後ろに足を広げて座った。 僕を自分の足の間に座らせて… 彼は廃墟の壁にもたれかかった。 そして、後ろから手を回して… 僕のシャツのボタンを、ゆっくり外していった。 「…うん…やらしい…」 呟きながらハルトは、僕らにスマホを向け続けた。 サエゾウは、僕のシャツを両側に広げた。 そして、僕の首すじに口付けながら… 両方の乳首に、指を這わせた。 「…んっ…あっ…」 僕はビクッとなった。 彼の指は、そのまま僕の乳首を執拗に愛撫した。 「スっごく硬くなっちゃった…」 彼は僕の耳元にくちびるを寄せて、 囁くようにそう言った。 「…はあっ…ああっ…」 その台詞と、耳への刺激も相まって… 乳首を弄ばれる快感は、僕のモノに直結していった。 それを確認したサエゾウは… 片方の手を、僕のモノに伸ばしてきた。 「こっちも気持ち良くなってきた…?」 「んんっ…あっ…」 僕の身体は、勝手にビクビクと震えた。 サエゾウは、更に… 僕の秘部へと指を滑らせながら、言った。 「…挿れて欲しい?」 「…んんんっ…」 彼の指に触られて… 僕は、身体の芯がゾワゾワとなるのを感じながら、 小さく頷いた。 サエゾウは、再び僕の身体を床に押し倒した。 そして僕の両足を広げると、 ニヤっと笑って言った。 「白いカオルを…凌辱してやるー」 「…んっ…はぁっ…あああっ…」 まさにその台詞の通り、凌辱される感じに… サエゾウのモノが…僕の中に、 激しく、ぐいぐいとねじ込まれてきた。 彼は、また僕の乳首に両手を這わせながら… 僕の中を自分のモノで愛撫するように、 小刻みに何度も奥へ突いた。 「はぁっ…あっ…あっ…」 極点へと昇り詰めていく、僕の目に… スマホを掲げながら近付くハルトの姿が映った。 「…あ…ああ…」 僕は無意識に…快感に打ち震える表情のまま… そこへ目線を向けてしまった。 「うわっ…」 ハルトが思わず呟いた。 そして僕は、そのカメラ目線のまま… 快感の絶頂に、身体を硬直させてしまった。 「…んんんっ…あっ…はぁっ…」  「…」 ハルトは、ゴクンと唾を飲み込んだ… 僕のモノから愛液が吐き出されたのを確認すると… サエゾウは、僕の両足をがっちり掴んで、 自分の悦いように、激しく腰を動かした。 「はっ…あっ…んんっ…」 ビクビクと震えながら… ほどなく彼も、僕の中に吐き出した。 「はぁ…はぁ…あっ…んんっ…」 僕は再び、ビクビクと震え出した。 余韻に震える僕の中で、 同じく余韻でピクピクと脈打つサエゾウのモノが… 例の、ヤバい辺りに触れてきてしまったのだ。 「…あっ…ああ…あ…」 「えっ…」 サエゾウは、若干キョトンとした顔で そんな僕を見下ろした。 その拍子に、彼の無意識のうちに… 彼のモノが動いて、 僕のそこが…更に刺激されてしまった。 「…あっ…はぁっ…あ…」 僕の身体は、再び硬直した… 「…覚醒させたって…こういう事か…」 スマホの向こうでハルトが呟いた。 「…はぁ…あっ…」 いつまでも、ビクビクと震え続ける僕を見て… サエゾウは、嬉しそうに囁いた。 「そんなに気持ち良いの…?」 「…んん…もう…抜いて…ください…」 僕は、たまらなくなって哀願した。 「…やだ」 「…んん…」 「だって、めっちゃ気持ち良さそうじゃん…」 「…はぁ…あっ…」 僕は…そのまま、 いつまでも快感の渦から抜け出せずにいた。 サエゾウは、半ばムキになって… いつまでも、僕の中を弄び続けた。 「…カオルさん、そろそろいけますか?」 言いながらショウヤが、2階に上がってきた。 僕らの様子を見たショウヤは、 小さく溜息をついた。 「ああ…そこまでしなくてもよかったのに…」

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