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撮影2日め(1)

次の撮影は、 ショウヤの知り合いが紹介してくれた、 楽器もある、レンタル撮影スタジオで行われた。 「イマドキは、こんなんあるんだねー」 「僕も実は知りませんでした…」 今日はここで、 Deadと宵待ちの演奏シーンを撮る予定らしい。 スタジオ内は、ドラムやアンプもあって、 実際に演奏しても問題ないスペースだった。 控え室的なスペースもあった。 「今日は時間との勝負になりますので、よろしくお願いします」 ハルトはまた、バタバタと荷物を取り出した。 刑務官2人と…まずは白サエ。 そして今日は僕は、白だけでいい事になっていた。 着々と準備を進める僕らに向かって、 ショウヤが、事務的な口調で言った。 「カオルさんは、準備が終わり次第、シルクさんに姦られといてください」 「…っ」 えええーっ!? ハルトに顔を描かれながら… 僕は心の中で絶句した。 「なるほどね、作曲者が責任もってスイッチ入れるって手段か…」 ハルトが解説してくれた。 「…」 準備が終わったメンバーから、 ドラムやアンプなどのセッティングを始めた。 「はい、オッケー」 「ありがとうございます…」 「カオル出来上がったよー」 ハルトはシルクに声をかけた。 ドラムのセッティングを手伝っていたシルクに、 カイが言った。 「…全力でカオルのスイッチ入れてきて」 「あはははっ…分かった」 そう笑って、 シルクはズカズカと僕に近寄ってきた。 彼は僕の手をぐいっと掴むと… そのまま僕を、隣の部屋に連れていった。 そしてシルクは… 僕を思い切り、抱きしめた。 「正々堂々ヤっていいってさ…」 「…」 僕は、少し安心したような表情で、 シルクの顔を見上げた。 「…いつもと顔が違う…」 「ふっ…お前もな」 言いながら僕らは… まるでいつものように、吸い寄せられるように、 どちらからともなく口付けた。 「…こんな優しくヤってたらスイッチ入んないな…」 口を離れた彼が、少し笑いながら呟いた。 「…苛めるの…得意じゃん」 僕は、少し冗談めいた口調で言った。 「そうだった」 そう言うとシルクは、すぐに僕のズボンに手をかけ、 半ば無理矢理に、下着ごとそれを脱がせた。 そして僕の身体を、壁に押し付けると… 再び…今度は別人のように乱暴に、口付けてきた。 「…うう…んんんっ…」 彼の舌は、 とても激しく僕の口の中を、踊るように刺激した。 僕の身体は、それだけでガクガクと震えた。 口付けたまま… シルクの手は、僕のシャツのボタンを外した。 そして彼の指が、僕の乳首を捉えた。 「…んんっ…んっ…」 僕の身体は、更にビクビクと震え… 膝の力がどんどん抜けて… その場に崩れ落ちそうになってしまった。 そんな僕の身体を支えるように… シルクは片手を、僕の股間に滑り込ませた。 そしてその手は、僕の秘部を弄り… その指がぐりぐりと、僕の中に侵入してきた。 「んんっ…んんっ…」 彼の指が、僕の気持ち良いポイントを… 確実に狙って捉えた。 シルクは何度も何度も、指でそこを突いてきた。 「…んっ…んんんっ…っ…」 口を塞がれながら… 片手で乳首を愛撫されながら… 更に、彼の指から煽れ湧き立つ快感の熱さに… 僕の身体中の…手足の指の先までが、 あっという間に飲み込まれてしまった。 「…んんんっ…んんっ…」 ビクビクと身体が勝手に痙攣し… 僕のモノから愛液が吐き出された。 「もう…出ちゃった…?」 口を離れたシルクが、いやらしく呟いた。 僕はもう…自力で立っていられなくなっていた。 そのままズルズルと、 壁づたいに僕は崩れ落ちた。 シルクはいったん僕の身体を拭くと、 自分のズボンを脱ぎ捨てた。 そして崩れ倒れた僕の両足を大きく開くと、 今度は自分のモノを、ぐいぐいとねじ込んできた。 「…んあっ…あ…」 シルクはまた、そのポイントを意識するように、 いきり勃ったモノで、小刻みにそこを突いた。 そこからまた、大きな快感が波立ち、 僕の身体中に溢れ出ていくのだった… 「はぁっ…あ…ああ…」 「…」 僕は、目を閉じて、薄ら笑みさえ浮かべながら、 いつまでも身体を震わせていた… 「…サエ…手伝って」 息を上げながら…急に、シルクがそう言った。 …えっ? セッティングも終わったサエゾウが、 コッソリ覗き見をしていたのだー。 「いいのー?」 「…うん…」 サエゾウは、嬉しそうに僕らに近寄ってきた。 そして、気持ち良く恍惚とした僕の顔を覗き込んで、ニヤッと笑って言った。 「そっか…シルくんと2人でラブラブしてるだけじゃ『白いカオル』には、なれないもんなー」 「…残念ながら、そういう事らしい…」 シルクはあっさり認めた。 「じゃあ遠慮なく、手伝ってあげるー」 そう言いながらサエゾウは… 僕の両腕をガシッと掴んで、頭の上に上げさせた。 そして僕の両目を片手で覆うと、 もう片方の手で乳首の尖に触れた。 「…はぁっ…あっ…」 「今お前を犯してんのは、シルクじゃないから」 「…んんんっ…」 僕は、喘ぎながら首を横に振った。 サエゾウは更に、暗示をかけるように囁いた。 「お前…無理矢理犯られてんのに、何でそんな気持ち良さそうな顔しちゃってんの?」 「…んんっ…ああっ…」 僕は、その台詞にヤられて… またビクビクと、イってしまった… そんな僕を見下ろして…シルクがボソッと言った。 「やっぱサエのやらしいには敵わねーわ…」

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