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悩めるショウヤ(2)

とりあえず撮り終えたDead Endingの動画を… 次々と延々と再生しながら、 ショウヤは、編集作業に没頭していた。 (あーもうどうしよう…使いたい画が多過ぎる…) とりあえず、当初ののイメージ通り… イントロは、廃墟に刑務官からの、白サエのギター そしてたまに白カオが映り込む感じにした。 そして、Aメロは、全員の演奏風景をベースに、 それぞれのアップを絡めていく… (うーん…それぞれがなーどれもカッコ良過ぎて、どれを差し込むか、迷っちゃうなー) 歌詞に合わせて、 黒カオのアップも差し込んだ。 (ああー黒いカオルさん、めっちゃどれもいい…) ついつい…差し込みの枚数が多くなってしまった… サビもやっぱり、演奏風景ベースで… ちょいちょいまた、それぞれのアップも差し込んだ。 間奏は、若干抑えめで、割とシンプルに… ここは白サエ推しで。 2番のAメロは、逆に演奏風景無しにしてみた。 白カオが静かに歌ってる感じ… (あ、素でヤられてるカオルさんも、ここにチビっと入れちゃおう…) サブリミナル的に、 サエゾウに後ろから弄られる画を入れてみた。 (いい感じに入った…) ショウヤはひとりでニヤニヤ笑った。 2番のサビの演奏風景は、 1番とは違う角度から撮ったのをベースに… 徐々に、黒サエの存在を匂わせていった。 ギターソロ前は、とにかく刑務官主役で、 刑務官にいたぶられる白カオを… この短い隙間に、入れられるだけ入れていく。 そしてギターソロ! 刑務官と白サエ…からの黒サエ。 黒サエ主役はもちろんだが… そこへ、ひたすら虐められる白カオ… 黒カオからも見下されるっていう、 白カオの可哀想加減を、 これでもかってくらいに絡ませていく。 ソロ後も、白カオを更に悲劇的に描き… 最後のサビは、血糊白カオ演奏と、 黒カオをひたすら全面に出していった。 そんな感じで… 一応、ほぼまさに最初のイメージ通りの流れが、 ザックリ出来上がった。 もちろん、数時間は経過していたが… ショウヤはいったん立ち上がって、 両手を上に上げて、大きく背伸びをした。 「うーん…」 そしてキッチンにいって、 冷蔵庫からレモンサワー缶を出して… それをゴクゴクと飲みながら… 再びPCの前に座ると、出来上がったものを再生した。 (うん…想定通りだな…いい感じに出来た…) (…でもなーこれでいいのかな…) ショウヤは、考え込んでしまった。 「…」 とりあえずショウヤは、 いったんそれをファイルにして… シルクに送ってみることにした。  とりあえず、こんな感じに作ってみました。  シルクさん的に…どう思いますか? シルクの思う所の、 この曲のイメージにちゃんと沿っているかどうか… 彼の意見を聞いてみたいと思ったのだ。 そしてまた彼は、キッチンに立ち… もう1本のレモンサワー缶を開けた。 「…」 そしてまた、PCの前に戻った。 また一応…ティッシュも持ってきた。 そして、再び… 動画の数々を再生していった。 (これはこれとして…) ショウヤは、画面を見ながら、 目を輝かせてニヤッと笑った。 (自分用のを、もう1本作っちゃえ…) そしてまた、1から編集作業を再開した。 (使いたいの…全部使ってやるー) 若干身を乗り出しながら、 彼は夢中になって、カチカチとマウスを操作した。 そりゃあもう… カッコいい画は全部盛り込んで、 白カオがサエにやらしくヤられてるのとか、 刑務官2人にヤられてるのとかも… むしろそっちメインな感じで、 全員演奏は、申し訳程度に…たまに差し込んだ。 (うん…うん…いいぞー) レモンサワー缶をガンガン飲みながら… ショウヤのテンションはどんどん上がっていった。 そして… さっきの、ちゃんとしたやつの、ほぼ半分の時間で、 裏Deadが…完成してしまった。 「…」 彼はそれを、改めて最初から再生した。 再生しながら… そっと自分のモノに、手を伸ばした。 「…はぁ…はぁ…」 曲に合わせて、ヤられていく白カオを観ながら… ショウヤのモノは、どんどんいきり勃っていった。 (…カオルさん…やっぱエロい…) 「はぁ…ああっ…んんんっ…」 ショウヤは、静かに吐精した。 彼は満足そうにティッシュで拭きながら… ふと思い立って、それもファイルに落として、 シルクに送った。  ちなみに…  こんなのも作っちゃいました。  ご参考までに(笑 再びレモンサワー缶を持って、PCに向かうと、 シルクから返信が来ていた。  めっちゃいいな2本め  コレで抜けるわありがとう 「…」 ショウヤは、それを読んで… うっかり勢いで送ってしまった事を…少し後悔した。

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