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宵待ちのピクニック(1)

数日後… 僕らは、ピクニックに行くことになった。 いやまあ、 あくまで、宵待ちロケを兼ねてっていう名目で。 実際に撮影するのは暗くなってからなので、 それまでピクニック気分を味わいながら飲んでしまえっていう企画だった。 その日の昼過ぎに、僕は… ワクワクしながらシルクの家に行った。 ピンポーン… …留守なのか? って思うくらいの時間を置いて、 ようやくガチャッと鍵が開いた。 「…」 いかにも、今起きましたって感じのシルクが… もそーっと立っていた。 「え、寝てたの…」 「…」 シルクは、何も答えず… そのままバタバタと…部屋に戻ると、 ドサっと布団に倒れ込んでしまった。 えー寝ちゃうのー? 僕は思いながら… 致し方なく、布団の側にしゃがみ込んだ。 「…お弁当作るんじゃなかったの?」 「…作る」 「起きてよー」 「…起きる」 言いながらシルクは、なかなか動かなかった… と、彼は急に…僕の腕を掴むと、 自分の方に引っ張って、僕を布団に引きずり込んだ。 「わっ…」 そのままシルクは、 僕の身体をギューっと抱きしめた。 「お姫さまがチューしてくれないと起きれなーい」 「は…?」 何言ってんだ…と思いながらも、 僕はすぐに、シルクに口付けた。 「…ん…」 彼はまた、いつものように…舌を絡めてきた。 そして片手で、僕の胸の辺りを弄ってきた。 「…んんっ…」 来て急に、そんな…って、思いながらも… 僕はビクビクっとしてしまった。 「…すぐ勃っちゃうんだっけ…」 言いながらシルクは、僕の股間に手を伸ばしてきた。 「…はっ…あ…」 「感度…良過ぎる、お姫さまだよな…」 彼の手が、ズボンの上から、 僕のモノをいやらしく撫でていった。 「んっ…あっ…あ…」 僕は一段と、強く身体を震わせた。 そんな僕の様子を見て… シルクは、バサっと起き上がると、 僕のズボンを勢いよく脱がせた。 …何だよ、起きれるじゃん… と思いながらも… 僕は、彼のなすがままに、息を上げていった。 シルクは、自分のズボンも脱いだ。 「…さっき、お前が夢に出てきてさあ…」 「…」 「すげーヤりたくなっちゃった…」 「…」 彼はそう言いながら…僕の両足を開くと、 すぐに自分のモノを、僕の中に押し込んだ。 「んんんっ…あっ…」 それから、僕のシャツを捲り上げて… 両方の乳首を、指で転がした。 「はっ…あ…あああっ…」 いつものようにシルクに責められて… 僕はあっという間に昇り詰めていった。 「あ…んんっ…出ちゃう…」 「はぁ…あっ…もう?…」 ビクビクと震える僕を見下ろして、ニヤッと笑うと… 彼はゆっくり… そしてすぐに激しく…腰を動かした。 「はあっ…あっ…あああっ…」 僕はほどなく…極点に達してしまった。 僕のモノから愛液が吐き出されるのを見て、 シルクは、一層激しく腰を揺らした。 「…んんっ…んっ…あ…はあっ…」 ビクビクと…彼も、僕の中に吐き出した。 「はぁ…はぁ…」 「…はぁ…はぁ…スッキリした…」 「…」 「やっぱ…現実のお前がいいわ…」 「…って…こんな事…してる場合…?」 呼吸を整えて… ちょっと呆れたような表情で、僕は言った。 「あーそうだった…弁当な…」 言いながらシルクは、ティッシュに手を伸ばした。 ゆっくり僕の中から引き出すと、 彼は僕の身体を拭いた。 そしてゆっくり立ち上がって、ズボンを履くと… 僕のズボンを拾って、僕に手渡した。 「ごめんね、いきなりヤっちゃって…」 「…ううん…」 僕は、ふふっと笑いながら…それを受け取った。 そして2人して、並んで煙草を吸いながら… シルクは呟いた。 「…買い物行くかなー」 「えっ…今から?…間に合うかな…」 「別に遅れても大丈夫でしょ、どうせ撮るのは夜なんだから…」 「まーそうだけど…」 僕はハッと思い出して… 煙草を消すと、自分の持ってきた荷物の中から、 小豆を取り出した。 「そしたら、これ先にちょっと茹でといていい?」 「…ん、いいけど…赤飯にすんの?」 「何ちゃってだけどね…お米、もらっていいよね?」 「もち米もあるよ」 「ホントに?…そしたらちょっと混ぜようかな…」 呟きながら、僕はサクサクと、 小鍋で小豆を茹でていった。 その間にシルクは、顔洗ったり… 歯を磨きながらPCをチェックしたり…していた。 彼がすっかり出かける準備が整った頃には、 小豆がちょうど良い具合の固さに茹で上がった。 近所のスーパーに向かいながら、シルクが言った。 「何揚げがいい?」 「絶対鶏の唐揚げでしょ…サエさんいるんだから」 「そーだよな…」 「僕は白身魚のフライも好きだけど…」 「ほおー」 「あとは卵焼きも入れたいな…ウインナーも…ブロッコリーとミニトマトも…」 「…」 「デザートはどうしようかなー…この時期イチゴはないし…ぶどうはあるかな…」 そんなはしゃぐ僕に向かって… シルクが言った。 「カオルちゃん、今日運動会なの?」 「…」

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