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宵待ちのピクニック(3)

「唐揚げーめっちゃ美味ー!」 サエゾウは、大声で言いながら、 シルクの唐揚げを頬張っていった。 「この、お赤飯おにぎりも美味しいね」 ハルトが言ってくれた。 「この卵焼き…チーズ入ってるんですか?」 「あ、そうです…」 「甘いチーズ味、美味しいですね…」 ショウヤの口には合ったようだ。 「何か…こういうの、運動会を思い出すな…」 カイが言った。 「だってカオルの運動会弁当だから…」 「あはははっ…」 「確かに、めっちゃ小学生ぽいー」 「…すいません」 「懐かしくていいですよ」 「俺、こーいうのが大好きー」 「あーショウヤとかサエとか、好きそうだよな」 「なるほど、ウケの嗜好は小学生なのか…」 「そーいうこと?」 楽しく飲み食い進めるうちに… 辺りはすっかり暗くなっていった。 人通りも、パッタリとなくなり… 僕らの喋り声だけが、公園内に静かに響いていた。 「じゃあ、そろそろ準備しますかねー」 ハルトは、充電式のスタンドの灯をつけた。 「ここで着替えもメイクもするんですか?」 「うん…」 ますます異様な光景になっちゃうなー 「大丈夫、誰も見てないって」 「…」 そして僕らは、ハルトの手を借りながら… たまに飲んだり食べたりしながら… 着々と、宵待ちの扮装になっていった。 「誰も…見てないから…ってか、見とくから…」 そう言ってハルトは、 サエゾウに目で合図を送った。 サエゾウは、ニヤッと笑いながら… 僕の隣に座った。 「…?」 そして僕の顔を両手で押さえると… いきなり僕に口付け…舌を入れてきた。 「…んっ…んん…」 「…その間に、カイさんとシルクさん、撮っといて大丈夫ですか?」 ショウヤがハルトに訊いた。 「うん、大丈夫、見てるから…」 そしてカイとシルクは、 カメラを持ったショウヤと一緒に、 少し離れた所へ行ってしまった。 身体の芯がボーっとなって… 時々、ビクビクと震えてしまう程に、 サエゾウは、僕の口の中で、舌を絡ませ続けた。 ゆっくりと口を離れると…彼は囁くように言った。 「あの日の事…思い出して…」 「…」 言いながら彼の手は、 着物の上から、僕の乳首を弄った。 「あの夜の月を…思い出して…」 鈍い刺激で… でもしっかりと、彼の指は両乳首を捉えていた。 「それから…お前が可哀想にシキに犯され続けてたときの事、思い出して…」 「…んっ…んんんっ…」 僕はビクビクと震えた。 着物の上からでも分かるくらい… 僕の乳首は固く尖っていった。 それからサエゾウは… 僕の首すじに口付けながら、囁いた。 「ねえ…宵待ちの人…君は、どこから来たの…?」 「…はっ…ああっ…」 僕は、更に身体を震わせた。 「…そろそろ良さそうだね…」 ちょうどそこへ、撮影を終えた3人が戻ってきた。 「カオルさん…スイッチ入りました?」 ショウヤが訊いた。 「良いと思うー」 サエゾウが、シュッと僕の身体から手を離すと… 立ち上がって、僕の腕を掴んだ。 「宵待ちさん、行くよ」 「…」 僕は、若干フラフラと…立ち上がった。 「いい顔になりましたねー、サエさん流石です…」 そして僕…いや、宵待ちさんは、 カメラの前に佇むと、ショウヤに言われるがまま… 儚く、切なく…立ち回った。 ショウヤは、また少し興奮気味に言った。 「とてもいい感じです…あとは、サエさん一緒にお願いします」 「ヤっちゃってもいいのー?」 「はい、好きに処理してください」 ショウヤはキッパリ答えた。 ええーまたそんな無責任な… しかもこんな…野外で…!? サエゾウが、ニヤニヤと僕に近付いてきた。 彼は、僕を後ろから抱きしめると、 僕の着物の胸元を、後ろから…容赦なく広げた。 そして、両方の乳首に指を這わせた。 「はぁっ…ああ…」 僕は、膝が折れそうになりながら… ビクビクと震えた。 「…やめて…誰かに…見られちゃう…」 「誰も見てないって…」 サエゾウは、そう言いながら… 片手を僕の股間に滑らせた。 「あ…いや…」 僕は、その瞬間…ガクンと膝を折って、 その場に崩れ落ちてしまった。 カイとシルクが、近付いてきた。 彼らは僕の身体を起き上がらせると、 両脇から、しっかり支えた。 サエゾウは、僕の着物の裾を…ゆっくり開いた。 そして…僕の足元に跪き、下着を膝まで下ろすと… 露わになった僕のモノを握って、自分の口に挿れた。 「…んあっ…あっ…」 両側の2人に、たまに乳首を愛撫されながら… 僕のモノは、サエゾウの口の中で… ビクビクといきり勃っていった。 「はあっ…あっ…あああ…」 「あんまり大声出すと、人が来るよ…」 耳元でシルクが囁いた。 「…んんっ…ん…」 ビクビクと昇り詰めたた僕は、声を殺しながら… サエゾウの口に、愛液を吐き出してしまった。 「…あ…はぁ…はぁ…」 「はい…オッケーです」 ショウヤの声が響いた。 「はーよかった、終わり?」 「はい!宵待ちクランクアップです!」 ハルトが、サエゾウにティッシュを渡した。 サエゾウは僕の身体を拭きながら、 ショウヤに向かって言った。 「またいい感じに着崩れてるけど…どーするー?」 ショウヤはまた、ハッとなった。 そして、僕の様相を見て…少し考えて言った。 「思い切って、そこに、転がされてください」 「…」 サエゾウは、着崩れた僕を、 投げ捨てられた風に、地べたに仰向けにした。 ショウヤは、目を輝かせて、 それはそれは興奮気味にカメラを回した。 「うわーホントに可哀想な宵待ちくんだー」 「やばっ」 「マジでこれで抜けるわ…」 ああ… これ、僕…ホントに可哀想じゃないですか?

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