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因縁のLIVE(4)

(何なの…こいつ…) アヤメは、むしろ圧倒された感じに… 僕の中から自分のモノを引き出した。 (俺がヤったのに…) 彼は、自分のモノと僕の身体を拭きながら… 何とも複雑な敗北感に襲われていた。 (何なんだ…この…ヤられた感は…?) アヤメは、とりあえず僕の衣装の上着を戻してから、 ズボンを、拾ってソファーの上に置いた。 そしてそこら辺のロッカーから、 ブランケットを取り出して、僕の身体にかけてから、 静かにその部屋を出た。 彼が階段を下りていくと、ちょうどそこへ… 2番目に出番を終えたバンドのメンバーの1人が、 たまたま通りかかった。 「あ、お疲れ様でーす」 「ああ、お疲れ…」 アヤメはちょっと考えて…彼に言った。 「あのさ、上の事務所で、最初のバンドの子が具合悪くて寝てるんだ…」 「え、そうなんですかー?」 「俺、もうそろそろ支度しなきゃいけないからさ、時々様子見てやってくれない?」 「いいっすよー」 「じゃあ、頼むね」 「了解です」 そしてアヤメは、楽屋に戻って行った。 頼まれた彼は、とりあえずいったん上の階に行った。 そして部屋のドアを開けて中を覗いた。 ソファーに僕が横になっているのを見つけて、 彼は僕に近寄ってきた。 (あーあのボーカルの子か…本番終わって支えられて楽屋に来てたっけなー) と、そのとき… 僕が寝返りを打った。 その拍子に…僕の身体にかけられていた、 ブランケットが下に落ちてしまった。 「…」 彼はそれを拾い上げて、また僕にかけようとした。 「…!!?」 僕の様相を見て、彼はとても驚いた。 (えっ…何…こいつ脱がされてんじゃん) 長めの衣装から…僕の細い白い足が… 恐らく、それはそれはエロい感じに、 露わになってしまっていた。 (…女の子みたいだ…) 彼は思わず…ゴクンと唾を飲み込んだ。 そして彼は、 良からぬ企みに掻き立てられてしまった。 彼は自分のスマホを取り出すと、 メンバーの1人にLINEを送った。  ちょっと上の事務所来れる?  ヤバいのがいる… ほどなく、その送られた相手が… その部屋にやってきた。 「…何…どうしたの?」 「ちょっと見てよ、これ…」 「…!!」 もう1人の彼も、僕の姿を見て、 思わず固唾を飲んだ。 「さっきアヤメさんに連れてかれた子じゃん…」 「ねー」 「しかも何これ…姦られちゃった感じ?」 「…だよねー」 そして彼は、ニヤッと笑いながら続けた。 「…これ、俺らも姦っちゃっていい感じ?」 「…どう思う?」 彼らはしばらく黙って考えていた… 「…どうせアヤメさんは本番終わるまで来ないし」 「いいんじゃない?」 彼らは、お互いに目配せをすると… ゆっくり僕の身体に手を伸ばした。 「起きたらヤバいから目隠ししとく?」 「そーね、口も塞いだ方がいいかな」 彼は、ポケットからバンダナを取り出して、 僕の目のまわりに巻き付けた。 それから、 その辺のテーブルに置いてあった布テープで、 僕の口を塞いだ。 「ヤバっ…めっちゃエロいな」 そして彼らは、 僕の身体を…ソファーから床に下ろした。 「…んんっ…」 僕は、その衝撃で…目を覚ました。 気が付くと…視界が塞がれていた。 誰かの手が、僕の衣装を捲り上げていった。 …ん、何?…誰?… 僕は身を捩った。 ガチャガチャと、ベルトを外す音がして… 両足を大きく広げられてしまった。 上からは、誰かの手が… 僕の両方の乳首を捉えて、指先で転がした。 「…ん…んんんっ…」 口も塞がれていた。 僕はビクビクと震えながら、首を横に振った。 「はぁ…はぁ…」 「マジでヤバい…」 知らない2人分の、声と吐息が聞こえていた。 すぐに、僕の中に… その誰かのモノが、グイグイと押し込まれた。 「んんっ…んんっ…」 それは容赦なく、僕の奥まで何度も抽挿された。 乳首を愛撫される快感と相まって… 僕の身体は、勝手にビクビクと震え、 熱く燃え立っていった。 「…んんんっ…んっ…」 「…気持ちいいんだ…」 呟くように言いながら、彼は激しく腰を動かした。 「ホントに女みたいだな…」 なんで… 僕…誰にヤられてんの…? 思いながらも… 僕の身体は、どんどん昇り詰めていった。 「…んんっ…っ…んっ…」 そして敢えなく、 僕のモノから愛液を吹き出してしまった… 「えっ…イっちゃったの…?」 「ヤバっ…」 ほどなく僕の中に、生暖かい液が吐き出された。 「はぁ…はぁ…めっちゃいい…」 知らない…満足そうな声が聞こえた。 そしてまた、 すぐにもう1人のモノが、僕の中に挿入された。 「…んんっ…んんんっ…」 自分の身に、 何が降りかかっているのか、理解できないまま… 僕は再び、昇り詰めていく自分の身体を、 どうする事もできなかった…

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