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螺旋(1)

シルクは、僕のズボンを脱がせると… 自分も服を全部脱ぎ捨てた。 そして、僕の両足を開かせながら… 僕の太ももに、くちびるを這わせた。 「…はぁっ…あっ…」 そしてシルクは、 すっかりいきり勃ってしまった自分のモノを、 僕の中に、ぐいぐいと押し込んだ。 「…んんっ…ん…あっ…」 ああ… シルクだ… 僕はしみじみ思いながら… 脈打つそれから、僕の中に広がる快感の波に、 ただただ、飲み込まれていった。 「…シルク…あっ…シル…ク…」 僕はうなされるように、呼びながら… 彼の背中に手を回した。 彼のモノが、ビクビクと更に大きくなった気がした。 それは更に…僕の快感を突き上げた。 「はぁっ…シルク…」 呼び続ける僕の口を、シルクが口で塞いだ。 そして、彼はゆっくり腰を動かすと… 何度も何度も、僕の奥まで…抽挿を繰り返した。 「んんっ…んんんっ…」 シルク…シルクっ… 口を塞がれた僕は、心の中で彼の名を呼び続けた。 「…んっ…んんっ…」 そしてほどなく僕は、身体を硬直させた。 ビクビクと、僕のモノから愛液を吐き出した。 お構いなく腰を揺らしていたシルクも… やがてすぐに、僕の中に吐き出した。 「…んっ…んん…」 息を上げながら… シルクはゆっくり口を離して、囁いた。 「お前が…あんまり俺の事呼ぶから…勘違いしそうになっちゃったじゃん…」 「…っ」 それを聞いて… 僕の身体はまた、ゾクゾクッと震えた。 それは…僕の中で余韻に脈打つ、 シルクのモノの鼓動と相まって… また、僕の気持ち良いポイントに響いていった。 「…んんっ…んっ…」 「そーだった…まだまだ終わんないんだった…」 シルクはニヤッと笑うと… 再び、僕の両方の乳首に指を置いた。 「…ん…あっ…あ…」 それに反応して、僕の身体は更に震えた。 震えながら、僕は再び… そこはかとない極点に達してしまった。 「はぁっ…あっ…」 「…気持ちいい…」 僕の中で脈を打ち続けるシルクのモノが… 再び熱を増しているのがわかった。 それは更に、僕の快感に拍車をかけた。 「んあっ…あっ…ああ…」 シルクは…その感触をじっくり味わうように、 自分のモノを、とてもゆっくり抽挿させた。 「んん…んっ…」 そのジワジワとした刺激は… 僕のポイントに何度も何度も響き… 僕は、絶え間なく押し寄せる快感の波に、 やがて、意識が朦朧としていった。 「いかないで…カオル…」 シルクが囁いた。 「…っ…ん…」 無理だった… その囁きは、 むしろ僕の朦朧にトドメを刺してしまった。 そして僕は、いつものように… そのまま意識を失ってしまった。 「…いっちゃったか…」 動かなくなった僕を見下ろして… シルクは、呟きながらも、静かに腰を動かし続けた。 (…うん…カオル人形、確かにヤバい…) 思いながら彼は、 結局そのまま、自分がイくまで抽挿を続けた。 「…んっ…んん…」 再び僕の中に吐き出して… シルクはようやく自分のモノを引き出した。 (あーすげードロドロにしちゃったな…) シルクは丁寧に僕の身体を拭いた。 そして改めて、僕の隣に寝転がった。 (サエの事、公開自慰とか言っちゃったけど…俺も同じ事しちゃったな…) 彼はふふっと笑いながら、 僕の頬を撫でた。 (いっそ、一緒に燃え尽きたいな…あの歌の主人公みたいに…) (生まれ変わったら…もっと普通に出会って…普通に一緒になれるんだろうか…) 「…」 と、そのとき…シルクの頭の中に… とあるフレーズが浮かんできた。 次々と展開が思い浮かんだ。 それはまるで…最初からあった曲のように、 自然と彼の頭の中に流れ続けていった。 「…」 シルクは起き上がった。 脱ぎ捨てた服を着直すと、彼はPCの前に座り、 すぐに電源を入れた。 それから、戸棚からギターを取り出して… 頭の中のフレーズを、試し弾きしていった。 (…うん…イケそうだ) そしてそのまま、彼は打ち込み作業を始めた。 僕が目を覚ましたとき… 隣にシルクがいなかった。 「…うーん…」 頭の上の方から灯りが漏れているのに気づいた僕は、 ゆっくり寝返りを打って、頭を上げた。 「…」 PCの前に座り、ヘッドホンをつけたシルクが、 画面に向かってマウスをカチカチといじっていた。 「…」 その真剣な横顔に… 僕は声をかけることさえ躊躇われた。 仕方なく僕は、再び布団をかぶって目を閉じた。 何やってんのかな… 少し寂しく感じながらも 僕はまたすぐに、寝入ってしまった。 「カオル…ちょっと起きれる?」 「…ん…」 次に僕が、シルクに起こされて目が覚めたときには、 辺りはもう明るくなっていた。 「曲できた…」 「…ん?」 「曲できたから、歌詞つけて」 「…」 あーなるほど… 真剣な顔して、曲作ってたのか〜 僕はのそのそと起き上がった。 服を着て…PCの前に座った僕に、 シルクはすぐにヘッドホンを被せた。 「…」 そして、そこから曲が流れてきた。 ああ… めっちゃ聞こえる… ミディアムテンポのその曲からは、 まさに…まるで最初からあった曲のように… 僕には、歌詞とメロディーが聞こえてきてしまった。 「…生まれ変わっても結ばれない…切ない歌だね…」 僕はボソッと呟いた。 シルクはそれを聞いて、目を丸くした。 「タイトルは…螺旋…かな?」 「お前の聞こえる能力、ホントにすごいな…」

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