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神様の宴(2)

「はぁっ…あ…」 僕は、せっかく着た衣装の… ズボンも脱がされてしまっていた。 そしてそのまま、ハルトの足の上に座らされた。 「まだ…目を開けちゃダメだからね…」 「…んっ…あ…」 そして…いきり勃ったハルトのモノが、 僕の中に、ジワジワと差し込まれてきた。 「はぁあっ…あっ…」 僕は目を閉じたまま… ハルトの肩に手を置きながら、ビクビクと身悶えた。 「まだまだ序の口だよ…」 ハルトは、息を上げながら続けた。 「…きっと、何度も凌辱されるんだろうね…」 「…んんっ…」 「今日のカオルは…生贄だから…」 そんな彼のいやらしく嗜虐的な台詞に、 僕の身体は一層震えた。 震える僕の中で… ハルトのモノは、ビクビクと脈打ちながら、 僕の快感を、刺激し、波立たせていった。 「あっ…あ…」 快感に顔を歪める僕に、ハルトは囁いた。 「…もう…目、開けてもいいよ…」 言われて僕は、少しずつ…目を開けた。 息を上げながら、ニヤっと笑うハルトの手には、 口紅が握られていた。 挿れたまま…彼は僕の顎を押さえると、 震える僕のくちびるに、そっと口紅を塗った。 「…ん…んんっ…あっ…」 そんな異常なシチュエーションに… 僕の快感の波は、一気に逆巻いた。 ハルトは、恍惚の表情で、それを指でなぞりながら… ゆっくり腰を動かして、僕の身体を揺らした。 ダダダダーっと、向こうからショウヤが走ってきた! カシャッ… 「…ハルトさんヤバい…」 そんなレアーな光景を、 この人が見逃す筈がなかった… カシャカシャと、何度かシャッターを切ると… 彼はまた、ダダダダーっと、向こうに走って行った。 「…んあっ…あっ…はぁっ…」 僕はもう全然、もたなかった。 敢えなく、大きく震えながら…愛液を吐き出した。 たまらない表情のハルトも、 息を荒げて、ほどなく…僕の中に吐精させた。 「…はぁ…はぁ…」 余韻に息を上げる僕の、顔を押さえて、 またくちびるを指でなぞりながら… ハルトは、ニヤッと笑って囁いた。 「…良い…生贄の顔になった…」 「…」 そしてハルトは、僕の身体を押さえて、ゆっくり自分のモノを引き抜くと、僕の身体をキレイに拭いた。 そしてまた、僕に衣装を着せ直して… 何事も無かった様に、更に顔を描き続けた。 「はい、完成ー」 「…ありがとう…ございます…」 最後にハルトは、また僕の顔を両手で押さえた。 「カオルを…こ・ん・な・風・に・メ・イ・ク・出・来・る・って…スゴくしあわせ…」 「…」 彼は、本当にしあわせそうに微笑みながら… また僕に、口付けた。 僕は、また胸がキュンとしてしまった。 「いってらっしゃいー」 口を離れて、ハルトは僕の肩を叩いた。 僕はゆっくり立ち上がると、 若干余韻にヨタつきながら、皆がいる方に向かった。 「生贄来たー」 「お、いい感じだな、似合うな」 「ちゃんとスイッチ入ってるし…」 「…うわああ…ハルトさん、良い感じにスイッチ入れましたねー」 ショウヤはまた、 歓喜の叫びと共に、感嘆の溜息をついた。 「…」 そして、生贄スイッチオンした僕は… また、ショウヤの無茶振りな指示のままに、 何度も流れる曲に合わせて歌った。 「手を…伸ばしてください…」 「…」 僕は、言われるがまま… ショウヤに向かって手を伸ばした。 「僕にじゃなくって…この、カメラの向こうで観てる、全ての人に向かって手を伸ばしてください」 「…」 なんとも抽象的な指示だなー そう思いながらも、 僕はそのように…やってみた。 「うんうん…ああ…良い表情です…」 そんな感じで、だいぶ興奮気味に… しばらく、僕のソロシーン撮影を満喫してから、 ショウヤは、他の3人を呼んだ。 「とりあえず、生贄を囲んでもらえますか?」 「…」 3人様は、ニヤッと笑いながら… 僕を取り囲んだ。 生贄モードの僕は、 若干怯えた表情で…彼らを見上げた。 「ヤっちゃっていいのー?」 サエ姫が言った。 「あーヤっちゃうのは、もうちょっと我慢してもらってもいいですか?」 「えーそうなのー」 「後で大宴会やりますから」 「…」 何なんですかね…その、大宴会って… いつもの事ながら、嫌な予感しかしませんけど。 そして僕は…そのままの怯えた生贄モードで、 3人に連れて行かれたり…小突かれたり… 座らされて見下ろされたり… 立たされて見上げられたり… 両腕を掴まれて身体検査をされたり…した。 「ふぅー…とりあえずこれくらいにしときましょう」 そう言ってショウヤは、カメラを下ろした。 「やったー休憩だー飲み会だー」 サエ姫は、嬉々として…向こうへ走って行った。 「うわーっ!」 …と、すぐに、サエ姫の叫び声が響いた。 皆、それを聞いて… 何だ何だ?って感じで、そっちへ向かった。 「…!!」 「!!!」 「…ハルト…さん…?」 そこには、派手な衣装に身を包み… メイクもばっちり決まった、ハルトの姿があった… 「すげー…」 「流石だな…」 「俺らよりカッコいいじゃん…」 ダダダダーーっと、ショウヤも走ってきた。 「あああーハルトさん…」 またも歓喜の声を上げながら、 ショウヤは何度もシャッターを切った。 カシャッ… カシャカシャッ… 「…自分が主役になるってのも、たまにはいいな…」 カメラの前で、カッコよくポーズを構えながら、 ハルトはニヤッと笑って呟いた。

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