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神様の宴(5)

僕の返事を聞いたシルクは… ゆっくり自分のズボンを脱いだ。 「…満杯にしてやる」 言いながら彼は、僕の両足を開くと… 自分のモノを、ゆっくり押し込んできた。 「…んっ…あっ…あ…」 シルクのモノは、すぐに僕のポイントを捉えた。 ビクビクと脈打ちながら、それはじわじわと… 僕の快感の波を、再び熱く沸き立てて… 何度も何度も… ぐるぐると、身体中を渦に巻き込んでいった。 「はあっ…ああっ…」 むしろ、その快感の…歓喜に喘ぐ僕に向かって、 シルクは意地悪く囁いた。 「…お前…嫌がる生贄じゃなかったの…?」 「…んんっ…ん…」 シルクは、ゆっくり…腰を動かした。 「ああ…あっ…ぁ…」  何度もシルクのモノによって昇り詰めた僕は… やっぱり朦朧としてきてきてしまった… そんな僕の様相を見て… シルクは、息を上げながら、腰の動きを早めた。 「…っ…ぁ…んん…」 段々と、声を出す事もままならなくなってしまった。 シルクのモノから液が吐き出されるのを感じながら 何度めかの極点を迎えると同時に… 僕はまた、意識を失ってしまった。 「…」 感慨にふけりながらも…ショウヤは、その瞬間を… しっかりカメラに収めていた。 「はぁ…はぁ…」 シルクは息を荒げながら…僕を見下ろして…言った。 「生贄逝った…」 「あーあーやっぱシルクがトドメ刺しちゃったー」 「まあそりゃー逝くよな…」 シルクは、ゆっくり僕から引き抜くと… 目を閉じた僕の髪を撫でた。 「あー何か、また可哀想な感じになっちゃったね」 言いながらハルトは、 ティッシュとウェットティッシュを持ってきた。 そして、ハルトとシルクは、 2人がかりで僕の身体をキレイに拭いた。 「いやもう…ほんっとに良い動画、いーっぱい撮れました!」 いつの間にかスイッチ切れたショウヤは、 本当ーに、満足そうに言った。 そして彼らは、 とりあえず撤収に向けて、片付け始めた。 「カオルどーする?」 「とりあえず着替えさせて、寝かしとこう…」 「そーだねーそのうち起きるかもしれないしー」 ハルトとシルクが、 また2人がかりで僕に服を着せた。 そして僕は、チャペルの長椅子に寝かされた。 「ウサちゃんもいっしょに寝ててもらおう…」 小さい声で言いながらショウヤは… さっき刺殺したウサギのぬいぐるみを、 そっと僕の上に置いた。 バタバタとする物音で…僕が目を覚ますと… 何やら、ふわふわした物が顔に当たっていた。 「…?」 僕はそれを片手で掴んだ。 「…」 ウサギちゃんだった。 可哀想に、お腹に刺し傷ができていた。 僕はその子を片手に抱きながら… よろよろと上半身を起こした。 「あ、カオルさん…気が付きました?」 ショウヤが僕に駆け寄ってきた。 「大丈夫ですか?」 「…はい」 「酷くしちゃってすいませんでした…」 「…」 そしてショウヤは、 僕が手に持っていたウサギちゃんにも声をかけた。 「ウサちゃんもごめんね…後で、ちゃんとお腹縫ってあげるからね…」 「…」 僕は、それを聞いて…肩を震わせた。 「…ふっ…ふふっ…あははははっ…」 「…」   ショウヤさんが… あの…ついさっきまで、 あんなにヤバかった二次元のショウヤさんが…?! ウサちゃんにごめんねって… しかも、縫ってあげるなんて… 「あはは…はっ…あははは…」 僕の笑い声を聞いて、 皆が一斉に僕の方を振り返った。 「…あははっ…ははっ…」 僕は、涙を流しながら笑い続けた。 「何だよーカオル全然元気じゃんー」 「心配して損したな」 「起きれる?」 近寄ってきたシルクが、僕の腕を取った。 「…あはは…うん…たぶん大丈夫…」 僕は、何とか立ち上がった。 辺りを見渡すと、 もうすっかり…何もかも片付いていた。 「じゃあ…帰るか…」 「…うん」 「どーするー?打ち上げるー?」 「打ち上げたいな…」 「荷物多いから、やっぱシルクんちでも、いい?」 「しょうがないな…カオルも万全じゃなさそうだし」 うっかり…ちょっと腰を押さえてしまった… そんな僕の様子を見て、シルクがそう言ってくれた。 「タクシーで帰ろう」 彼はそう言いながら、僕の腕を優しく掴んだ。 それから僕らは、 2台に分かれて、タクシーでシルクの家に戻った。 とりあえずハルトの大荷物と、家主と僕を置いて… 4人は買い出しに出かけて行った。 「横になる?」 シルクが僕に訊いた。 「ううん…大丈夫…」 「痛いの?」 「…背中が…ちょっとね…」 「…」 シルクは少し考えて、言った。 「そうか…あの祭壇が硬かったんだな…」 「たぶん、そうだと思う…」 「寄ってたかって、ゴリゴリ押し付けちゃったからなー」 「…」 「ちょっと見せて…」 シルクはそう言って、僕のシャツを捲り上げた。 「あー赤くなってるわ…」 「…」 「何か塗っとくか…貼っとくか?」 「ううん…大丈夫、そこまでじゃないよ…」 シルクは、僕のシャツを元に戻すと… そのまま僕の身体を、ギューっと抱きしめた。 「酷くして…ホントにごめん…」 「…」 僕も、彼の背中に手を回して、 ギューっと抱きしめながら、答えた。 「…大丈夫…だって、それが僕の…役割だからね…」 彼は…ゆっくり腕をほどくと、 僕の目を見つめて言った。 「…すげー…エロ可愛かった…」 「…っ」 「出来上がりが楽しみだ…」 「…そ、そうだね…」 僕らは、ふふっと微笑み合った。 そして、 また…どちらからともなく、口付けた。 他のメンバーがいないのをいい事に… 何度も…何度も。

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