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螺旋の2人(1)

そこそこ長居して、 だいぶ酔っ払った感じで、僕らはその居酒屋を出た。 「あ、次のLIVEの詳細…後で送っとく」 「了解ー」 「じゃあ、また…再来週ね」 「ショウヤー編集頑張ってねー」 「はい!」 カイとサエゾウが、別れて向こうへ歩いていった。 「僕は…編集に備えて、レモンサワー買って帰ります」 そう言ってショウヤは、途中のスーパーに入っていった。 「あんなにレモンサワーばっかり飲んでたのにな…」 「まだ買うんかー」 言いながらも、僕らは手を振って別れた。 ほどなくハルトとも別れた。 「お疲れー」 「今日もありがとうございました…」 ハルトは、いつものように…ゴロゴロを引きずりながら、手を振って歩いていった。 僕は、シルクと並んで歩いた。 「何か食う?」 「…あ、いや…結構しっかり食べたし…」 そう答えてから、僕はハッと思って後悔した。 食べたいって言えば、シルクんちに行く口実が出来たのに… 「…じゃあ…」 シルクは、少し考えてから…言った。 「飲み物買ってウチ行って…ヤるか?」 「…っ」 「だって、順当に考えて…俺の日な感じだろ?」 いやまあ、そうかもしれないけど… そこまで詳細にハッキリ言わなくてもいいのにー そう思いながらも、僕は内心嬉しくてたまらなかった。 「しょうがないから、行ってあげる…」 「はあ?何…その上からな言い方ー」 「あはははっ…」 そして僕らは、コンビニでハイボール缶を買って、 シルクの家に向かった。 部屋に入ると…布団が敷きっ放しになっていた… 「何、直前まで寝てた感じ?」 「ん、あー危なく寝過ごす所だった」 「不規則だなぁー」 シルクは、背負っていたベースを、棚の上に置いた。 そしてキッチンで、立ったままハイボール缶を開けた。 僕も、自分のハイボール缶を開けた。 「お疲れー」 「お疲れ様…」 乾杯して、僕らはそれをゴクゴク飲んだ。 今日もう何杯目だろうか… …と、シルクは缶を傍に置いて… 急に、僕の身体を抱きしめた。 「…っ」 僕も慌てて缶を置いた。 危なく零すところだった… 彼は、僕を抱きしめたまま…前へ進んでいき… そのままドサっと、布団になだれ込んだ。 「うわあっ…」 僕は思わず声を上げた。 構わず彼は、僕を組み敷くと… 片手で僕の頬を押さえた。 「サエが言ってたよな…」 「…えっ?」 「カオル可愛いーって…」 「…」 「俺も…そう思う…」 「…っ」 「可愛くてしょうがない…」 言いながらシルクは、軽く舌を出しながら… 僕のくちびるに口付けてきた。 「…んんっ」 ハイボールの味がする彼の舌は、 僕のくちびるを…愛撫するように這い回った。 そしてそのまま、激しく僕の口の中に侵入してきた。 僕の胸に、スーっと…寒気のようなものが走った。 その口付けだけで、僕は朦朧としていった。 身体を震わせながら…僕も…彼の舌に自分の舌を絡めた。 唾液に濡れたくちびるを、彼はそっと離れた。 僕は、目を半開きにして…彼の顔を見上げた。 「やばっ…もっと可愛いくなっちゃった…」 「…」 「俺の事大好きで…もっと俺に舐められたりイかされたりしたいって顔になってる…」 「…っ」 「合ってる…?」 シルクはそう言って、いやらしくニヤっと笑った。 その台詞だけで…僕の胸は、何度もキュンとなり… その度に、寒気に似た…何とも言えない心地良さが、 身体を閃光のように駆け抜けていった。 僕は目を閉じて、肩で息をしながら、小さく頷いた。 それを確認したシルクは… 僕の首すじに舌を這わせながら、シャツの上から僕の乳首を弄った。 「…ん…あっ…」 既に1段昇ってしまった感じの僕の身体は、 それに反応して、ビクビクと痙攣するように震えた。 「まだ何もしてないのに、こんなに固くなってる…」 シャツの上からもわかりやすく、尖った乳首を、 彼は指先で転がすように愛撫した。 「…はぁっ…あ…あ」 「ここも…舐めて欲しいんでしょ…」 言いながらシルクは、ゆっくり僕のシャツを捲り上げた。 徐々に乳首が露わになっていく感覚に… 僕は顔を歪めながら、震えた。 「こっちも脱がせておかないと…すぐ出ちゃいそうだからな…」 シルクは、ニヤニヤと笑いながら、 僕のズボンも脱がせた。 すっかりいきり勃って、先を濡らした僕のモノが、 彼の目の前に露わになった。 「安心して、いつでもイって…」 「…っ」 言いながら…シルクは、僕の乳首に口を寄せた。 「んんっ…」 舌先で、突くように愛撫しながら… もう片方の乳首に指を這わせ… ゆっくりとその尖に触れた。 「はぁっ…あっ…」 彼はもう片方の手で、 ビクビクと震える僕の腕を、押さえつけた。 「ん…ああっ…ああっ…」 それらの刺激が大きな快感となって、 既に出来上がっていた身体中が、あっという間にいっぱいになってしまった。 「…あっ…はぁっ…もう…出ちゃう…」 それを聞いたシルクは、乳首から口を離すと… 代わりに、押さえていた方の手をそこへ滑らせた。 両方の乳首を指で愛撫しながら、 彼は僕の口の中に、舌を入れてきた。 「…んんっ…はうっ…ん…」 その瞬間、僕は身体をビクビクと震わせながら、 愛液を吐き出した。

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