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無題(3)

無事、新曲も出来たところで… 僕らは寝る準備をして、一緒にベッドに入った。 「調教してって言われたよねー」 「…っ」 舌なめずりをしながら、 サエゾウは、ニヤっと笑った。 ああ… 機嫌が直って、よかったんだかどーなんだか… 僕は、そんな彼のいやらしい表情を見て、 それだけで身体がゾクゾクしてくるのを感じた。 サエゾウは、すぐに僕の両腕を背中に回すと、紐で手首をギュッと縛った。 「目も塞いで欲しいー?」 「…っ」 僕は首を横に振ったが、彼は全くお構いなしに、僕の目にバンダナを巻き付けた。 「…んんっ…」 そして彼は僕のズボンも脱がせた。 「可哀想に可愛い感じになったー」 言いながら…カチャカチャと、サエゾウがベルトを外す音がした。 彼は僕の上半身を起き上がらせると、 ベッドの上に座らせた。 ほどなく、僕の口元に… 生暖かいモノが突きつけられた。 「舐めて…」 手も使えない…目も見えない僕は、 必死にそれを舌で探った。 「…っ…んっ…」 意地悪サエゾウは、容易にはそれを咥えさせてはくれなかった。 濡れた尖が、何度も僕の頬にあたった。 「もうーちゃんとして」 「…んんっ…」 「もっと口開けて、舌出してー」 言われるがまま…僕は大きく口を開けた。 「…んっ」 ようやく僕の口は、彼のモノを捉えた。 頭を突っ込むようにして、僕はそれを口いっぱいに咥え込んだ。 「ふふっ…出来たじゃんー」 「…っ」 もう絶対に離すまいと… 僕は必死にそれに吸い付いた。 「うん…気持ちいいー」 言いながら彼は、僕の頭を押さえ付けると、 自分の悦いように抽挿させた。 僕の口の中で…ビクビクと脈打つサエゾウのモノが、何度も喉に届きそうなくらい、激しく差し込まれた。 「…んっ…んん…」 「はぁっ…あっ…あっ…」 サエゾウは大きく身体を震わせた。 そして僕の口の奥に、彼の愛液が吐き出された。 「…っ…うっ…」 「…溢すなよー」 息を上げながら、彼はいやらしく、そう言った。 僕は必死にそれを飲み込んだ。 そして彼は、僕の口でそれを拭うようにしながら、ゆっくり自分のモノを引き出すと、 僕の身体を、仰向けに押し倒した。 「上手に出来たから、いっぱいご褒美あげるねー」 言いながらサエゾウは、僕のシャツを捲り上げると、両方の乳首に指を置いた。 そして指先で、そこを押しつぶすように、優しく愛撫してきた。 「…んんっ…」 僕はすぐに反応して、ビクビクと震えた。 と、彼はスッと手を離して… パタパタと向こうへ行ってしまった。 しばらくして戻ってくる音がしたと思ったら…乳首に、ひんやりと何か冷たいものが触れた。 「はぁっ…あっ…」 何だか分からないけど…その冷たい刺激に、僕の身体は更なる快感で、ゾクゾクと震え上がった。 「お前、こーいうの大好きでしょー」 言いながらサエゾウは、もう片方の乳首をペロッと舌で舐めた。 「あっ…あああっ…」 片方は冷たく…片方は生温かく愛撫されて… 僕の快感は大きく波立ち、僕のモノはビクビクといきり勃っていった。 それを見たサエゾウは、僕の身体に足を絡ませた。 彼の太腿が、ちょうど僕のモノに触れた。 彼はそれをスリスリと擦らせた。 「あっ…あっ…ああ…」 その刺激で… 僕の快感は、一気に頂点に達してしまった。 僕は大きく身体を捩らせ…僕のモノから液が溢れ出た。 「あー出ちゃったー」 言いながらサエゾウは、身体を起こした。 そして僕の両足を開いた。 「もっとご褒美あるからねー」 そして彼は、自分のモノを… 僕の中に差し込んできた。 「…んんっ…あっ…」 余韻に浸る間もなく…更なる快感が、そこから僕の身体に広がっていった。 グリグリと…サエゾウのモノが奥へ突く度、波立つ快感が身体中を走り抜けた。 それはやがて大きな渦となり、僕の全てを飲み込んでいくのだった。 「あっ…っ…はあっ…」 ただでさえ震え続ける僕の… 両方の乳首に彼は手を置いた。 「んあっ…あっ…ああ…」 それに反応して、僕は身体を大きく捩らせた。 僕の中のサエゾウのモノが、ドクドクと脈を打った。 敢えなく僕は、2度めの吐精に至った。 「…っ…はぁっ…はぁ…」 それを見下ろすサエゾウは、動きを止めた。 そして…僕の両乳首を丁寧に指先で愛撫した。 「…っ…ん…んんっ…」 静かに僕の中で、ビクンビクンと…彼のモノが、その脈だけで、僕の気持ち良い所を、いくらでも刺激してくるのだ… それが、丁寧に愛撫される乳首からの刺激と相まって…僕の快感の波は、留まる事なくいくらでも押し寄せてきた。 「…っ…」 僕は…もうダメだった… 「ダメだよー俺がイくまで逝かないでー」 そう言いながら… サエゾウはようやく再び腰を動かした。 朦朧としながら… 自分の中に、生温かい感触を感じながら… 自分の中のサエゾウの感触を噛み締めながら… 僕は逝った。

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