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いつもの…リハの後で
ちゃっかり大将に、ピザをサービスしてもらっての…大満足で僕らはその店を出た。
「美味かったーまた来ようー」
「是非お願いします」
「じゃあ、次は本番…よろしくね」
「ほーい」
「お疲れ様でした…」
僕らは手を振って、それぞれに別れた。
シルクと、ショウヤと僕が、同じ方向だった。
しばらく歩いて…最初に、僕が分かれ道に差し掛かってしまった。
「じゃあ…また…」
僕は2人に言った。
「あれ、カオルさん、帰っちゃうんですか?」
「…はい」
「…そうなんですか…」
「お疲れー」
「お疲れ様でした…」
僕は2人に手を振って見送った。
ショウヤは腑に落ちない表情で、何度も僕を振り向いていた。
どうせショウヤは見透かしてるんだろうけどな…
思いながら…僕はトボトボと、自分の家に向かった。
「いいんですか?」
ショウヤはシルクに言った。
「何が?」
「カオルさんお持ち帰りしなくって…」
「…別に、今日は俺カンケーない日だし」
「そんな事言ってると、僕が貰っちゃいますよ」
「…いいんじゃない」
「…」
そして2人は、ショウヤの家の前に着いた。
ふと、ショウヤが言い出した。
「…カイさんにしか送ってない、裏神様…シルクさんにも送りましょうか…」
「マジか…観たいな」
「じゃあ、それ観て…頭を冷やしてください」
「…っ」
「お疲れ様でした、当日よろしくお願いします」
「うん、お疲れー」
「ふん」
手を振ってショウヤを見送ると、シルクはくるっと向きを変えて、歩き出した。
(どうせショウヤには、色々バレてんだろうな…)
シルクも、そう思っていた。
部屋に帰ったシルクは、楽器を片付けると、すぐにPCの電源を入れた。
ショウヤからメールが来ていた。
裏神様が添付されていた。
シルクは、それを再生した。
「…こーれは、スゴいな…」
余りにもエロくてヤバいその内容に…
シルクはうっかり、どんどん惹き込まれてしまった。
そして終盤…
シルクに姦られる場面が流れた。
「…」
快感に打ち震え、やがて失神していく僕の表情が、
ハッキリと映し出されていた。
「…っ」
(そんなに…好きか…)
シルクは、たまらない気持ちになった。
(いや…ダメだろ)
彼は大きく首を横に振った。
(認めたら、もっと辛くなる…)
ピンポーン…
呼び鈴が鳴った。
(誰だ…こんな時間に…)
思いながら、彼は玄関に向かい…鍵を開けてドアを開けた。
ガチャッ…
「…ごめんなさい」
そこに立っていたのは…僕だった。
「!!」
どうしても…
どうしても我慢できなかった僕は…
引き返して、ここへ来てしまったのだ。
「バカ野郎…」
言いながらシルクは、勢いよく僕の腕を掴むと…玄関の中に引っ張り込んで、ドアをバタンと閉めた。
そして思い切り…僕を力強く抱きしめた。
シルク…
僕も彼の背中をギューっと抱きしめた。
もうダメだった。
そのまま、また敷きっぱなしだった布団になだれ込むと…僕らは貪り合うように何度も何度も口付け合った。
しばらくそうして、少し落ち着いたシルクは…僕を見下ろして言った。
「あいつと…ヤったの?」
「…うん」
「そーだよな…」
「…」
少し悲し気に、ふっと笑いながら…彼は僕の顔を愛おしそうに撫でた。
「…上書き…して欲しい…」
「そんなん、何回上書きしたって、どうせまたヤっちゃうんだろ?」
「…」
僕は言い返せなかった。
「ごめんなさい…」
「別に…俺に謝る事じゃない…お前の好きにしたらいい」
「…」
僕は悲しくなってしまった…
そんな僕の様子を見て、シルクは言った。
「…しょうがないから…今日のところは、ヤってやってもいいけど?」
「…っ」
それを聞いた僕は、バッと頭を起こして、彼の首に抱きついて言った。
「…お願いします…」
「…」
シルクは黙ってふっと笑った。
「あ、そうだ…」
シルクが急に起き上がった。
「お前も見てみる?」
言いながら彼は布団から立ち上がって、PCに向かった。
「…?」
僕も起き上がって、彼の後に続いた。
!?!?!?
「なっ…コレって…もしかして…」
シルクはニヤッと笑って、マウスをクリックした。
そして…
僕はここへきて初めて、裏ってヤツを観た…
「………」
「ヤバいよなー」
「…」
コレは…ヤバ過ぎる…
「こんなの見ちゃったから…ちょうど俺もヤりたくなっちゃってたんだよねー」
いや確かに…
コレは、出演してる本人でも…
抜けちゃうレベルかもしれない…
シルクの手が、ススっと僕の股間を捉えた。
「何…お前もコレ見て勃っちゃった?」
「…っ」
僕は恥ずかしくなって、顔を赤くした。
「しょうがないよな…これはもう、俺らの責任じゃないよな…」
「…?」
「ショウヤのせい…って事で」
言いながらシルクは、再び僕の身体を抱きしめると、布団に押し倒した。
「ショウヤがこんなもん送り付けてきたから、2人とも処理必須になっちゃいましたー」
言いながら彼は、僕のシャツを捲り上げ…僕のズボンも脱がせた。
そして自分のズボンも脱ぎ捨てた彼は、僕の両足を開いて、僕の秘部に自分のモノをあてながら、僕の両方の乳首に指を這わせてきた。
「…はぁっ…あ…」
「しょうがないから処理する…」
なるほど…
そういう言い訳ね
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