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仕返しな打上げ(2)
鑑賞会が続いていた。
赤くなってないかとか、月は映ってないかとか…ハルトとショウヤは、画面に向かってブツブツ言い合っていた。
「そんなに…見えたんですね…」
そんな彼らの様子を見て、僕はポソッと呟いた。
「まさに…見せるために、お前をひたすら追ってた感じだったな…」
カイがしみじみ言った。
「間違える暇も無かったよな」
「あんなに集中したのって、人生初かもー」
「すいませんでした…」
「まあ、楽しかったけどな」
「うん」
「あーホントにイっちゃった顔してる…」
真夜庭の曲の最後の辺りで、ハルトが言った。
「…っ」
僕は、顔を赤くした。
「えっなになにー」
セエゾウが耳聡く食いついてきた。
「なんでもないですっ…」
「イっちゃったんですか?」
「マジで?」
あーもうー
「あ、なるほど…だからあんなにすぐに出て来れたたのか…」
シルクが、納得ーな感じに言った。
「あーそれで、ハルトに替えのパンツ買ってもらったんだー」
「…っ」
もうー
恥ずかしいから、そんなハッキリ言わないでー
「あはははっ…」
「いや、よかったじゃん、処理に困んなくて」
「その手がありましたね」
「ってか、そのまま出て来てたのか…」
「よくバレなかったな…」
「…」
もうー
そーいう恥ずかしい言いたい放題やめてー
「そんなんでお前、あのお姉ちゃんイジメてたのか?」
シルクが言った。
「あ、そーだ…あんとき何話してたのー?」
「そうだったな、イジメてる風だったよな」
「いえ…まあ、イジメたっていうか…最初はあっちから絡んできたんですけどね…」
僕は、あのとき桜人と話した事を、彼らに説明した。
「ふうん…」
「たぶん…気悪くしちゃいましたよね…」
「いや、いいんじゃない?」
「ちっとは反省したんじゃんー」
「ホントに可哀想だったもんな、ドラムのヤツ…」
「だよねー」
「見た目も曲も良かったんですけどね…何かこう、ギスギスしていて、観てる方も緊張しちゃう感じでした…」
ショウヤは続けた。
「いっそ、完全にバンドが玩具ってコンセプトにしたら良いのかもしれませんね…」
「あ、それいいねー」
「みんな女王様に虐められるっていう…」
「実際、本気で虐められてたけどな…」
カイは、ふふっと笑いながら…呟くように言った。
「まーウチだって…今となっては、どっちが玩具なのか分かんないけどな…」
「そうだな…少なくとも本番中は、カオルに弄ばれてる感じするよな」
シルクも続けた。
それを聞いたサエゾウが…
それはそれは意地悪そうに、いやらしそうに言いながら立ち上がった。
「じゃあー本番弄ばれちゃった分、しっかり仕返しさせてもらわないとねー」
「…」
あーまたやっぱり…
そういう流れになりますよね…
「…サ…サエさん、もうお腹いっぱいなんですか?」
僕は一応訊いてみた。
「いっぱい食べたから大丈夫ー」
言いながらサエゾウが…強引に僕を、椅子から引き摺り下ろした。
「お…お疲れだったんじゃないですか?」
更に僕は、無駄な抵抗を続けてみたが、容赦なくサエゾウは、僕の身体を床に押し倒した。
「往生際が悪いなー」
彼は、僕の上に馬乗りになると、僕の顎を掴んで…えげつない表情で、ニヤっと笑った。
「玩具のくせに、よくも俺たちを散々振り回してくれたよねーどうやってお仕置きしてやるかなー」
サエゾウのその台詞を聞いて、僕の胸に、心地良い寒気の様なものが走った。
ああ…
やっぱり僕は、身も心も玩具なんだ…
思いながら僕は…薄ら笑みさえ浮かべながら、静かに目を閉じた。
「ハルトー首輪持ってるー?」
「無い」
「しょうがないなー…じゃあ、シルくん、ガムテープ貸して」
シルクは、立ち上がってゴソゴソと棚を漁った。
その隙に、サエゾウは僕のズボンを脱がせた。
「あーもう既に勃っちゃってる感じー?」
「…んんっ…」
「ガムテープじゃ痛いだろ」
言いながらシルクは、養生テープをサエゾウに渡した。
「じゃあとりあえずは…皆にご奉仕してもらうかー」
サエゾウは、僕の上半身を起こすと、後ろ手で両手首をテープでグルグルと縛った。
そして、自分のズボンを下ろすと…僕の頭を、自分の股間に押し付けた。
「気持ち良くご奉仕してねー」
「…んっ」
僕は、サエゾウのモノをしっかり咥えると、それを丁寧に舐め上げながら、何度も頭を前後に揺らした。
「…うん…気持ち…いいー」
言いながら彼は、僕の頭を掴んだ。
そして自分の悦いように…力強く何度も、僕の口に抽挿させた。
僕はそれに…力強く吸い付いた。
「はぁっ…あっ…」
ブルブルと身体を、震わせて…サエゾウのモノから、僕の口に愛液が吐き出された。
それはまたいやらしく…僕の口からボトボトと溢れた。
「…はぁ…はぁ…次いくよー」
言いながらサエゾウは、僕の身体を持ち上げて…座っているカイの足元に、僕を座らせた。
カイは黙って、自分のズボンを下ろした。
僕は今度は…カイのモノを咥えた。
そしてまた、吸い付きながら…舌を絡めながら…丁寧にそれを舐め上げていった。
息を上げながら…カイが僕の髪を撫でた。
「すげー気持ちいい…」
口の中で、どんどん固く大きくなっていくそれを、僕は執拗に舐め続けた。
「…んんっ…あっ…あ…」
ほどなく、再び僕の口に…今度はカイの愛液が吐き出された。
溢れた僕の口元を…カイは優しく拭った。
「ほら、次は大好きなシルくんだよー」
言いながらサエゾウは、今度はシルクの膝元に僕を座らせた。
僕は、汚れた口元を綻ばせながら…恍惚の表情でシルクを見上げた。
「…なんつー顔してんだ…」
たまらない風に呟きながら、シルクも自分のズボンを下ろした。
僕は夢中で、彼のモノにしゃぶり付いた。
それは…既にいきり勃ち、大きく脈を打っていた。
口の中いっぱいに、シルクのモノを堪能しながら…
僕は、自分の身体がどんどん熱く、昇り詰めていくのを感じていた。
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